12月10日(火)にWADクアラルンプール国際会議の報告会に参加いたしました。
報告会に参加して
非常に興味深く、刺激的な話題で白熱した会になりました。
特に印象に残っているトピックをご紹介いたします。
話題のトピック
探偵業にライセンス制は必要?
クアラルンプール 国際会議でもかなり白熱した議論を巻き起こしたのが、国内における探偵の位置づけとライセンス制度についてのトピックでした。
比較対象として事例にあげると、アメリカでは探偵は国家資格であり、国家公務員のような権限と地位が認められています。
国民に関する個人情報にもアクセスできます。
それに対して、日本では探偵業にライセンスはありません。
警察への届出があれば比較的だれでも探偵になれます。
また、個人情報保護法によって、個人情報にアクセスすることは禁止されています。
この法的な枠組みや位置づけは各国によって多種多様です。
探偵スキルを世界水準にするには?
私たち日本を視点においたとき
- 探偵スキル向上のための資格試験の整備や認知を広げる活動
- スキルを習得した探偵が活躍できる環境整備
- 探偵業を士業として信頼性や権威性を高めていきたい
などさまざまな意見があがりました。
個人のニーズに加えて社会的ニーズを意識している?
日本国内の調査ジャンルといえば「浮気調査」といわれるほど、日本では調査ジャンルが固定的なイメージがあります。
しかし、世界からはもっと様々なジャンルの問題解決を求められることが増えています。
例えば、
- 離婚問題に関わる親権を獲得するための配偶者の行動調査
- 保険会社が不正受給を回避するための受給者の素行調査
- 取引先の候補である企業の信用調査や反社チェック
などが挙げられました。
こういった、社会的なニーズに応えられる知識や経験、スキルの習得、業界内全体の調査力の底上げや人材育成にも力を入れていきたいという意見が多くあがりました。
まとめ
課題意識や世界水準を意識した志の高いWAD日本支部のメンバーの皆様との情報共有の時間はとても有意義なものでした。
今後も国内の探偵業の国際化に対応すべく精進して参ります。
また、このように一緒に話し合える仲間が増えていけば嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
執筆者:波多野 里奈2024年12月12日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。