家出人についての情報を収集し、少しでも早く捜索を開始しましょう。
執筆/監修者:山内 和也2023年9月5日 更新
目次
Q.自分で家出人を探す方法はありますか?
友人・知人に連絡する
家出人の親しい友人、知人に連絡しすることで発見につながるヒントを得られるかもしれません。
家出人の交友関係がよくわからない場合は、思いつく限り連絡を取りましょう。
連絡を取る際には次のポイントをおさえておきましょう。
- メモをとる
- ボイスレコーダーで録音
- 他に親しい人がいるか確認する
行動範囲の捜索
あなたがわかる範囲で、家出人のよく行く場所や思い出の場所を捜索してみましょう。
思いつかない場合は、次のことを確認してください。
- 部屋にあるレシートを確認
- 良く立ち寄るお店の人に情報を確認
- 部屋にある会員証・メンバーズカードを確認
上記の内容を確認し、本人が立ち寄りそうな場所を捜索しましょう。
聞き込みで捜索する場合は、家出人の写真等があると話が早く伝わる可能性があります。
部屋に残した物を調べる
部屋に残った物を調べることで、なぜ家出したのか把握できる場合があります。
以下の物があるか確認しましょう。
- 財布
- 免許証
- 保険証
- パスポート
- 銀行の通帳
- 置手紙など
- クレジットカード
- 金融機関からの手紙
残っている物、持ち出している物を確認することで、急いで家を出たのか、あるいは計画していたのか予測できます。
警察に「行方不明者届」を提出する
行方不明者は、「一般家出人」と「特異行方不明者」とに分けられます。
事件や事故に巻き込まれた可能性がある命に関わる緊急性の高い状況であれば「特異行方不明者」として早急に警察による捜索が行なわれます。
緊急性がない「一般家出人」とされた場合でも、「行方不明者届」は出しましょう。
- 警察のデータベースに登録される
- 家出人が捜索願不受理届を出しているか確認できる
- 探偵事務所に相談しやすくなる
「不捜索願不受理届」とは、家出人自ら警察に提出するものです。
例えば、DVやストーカーの被害者が加害者から身の安全を守るために提出することがあります。
他にも、警察に捜索されないケースとして、失踪人自ら提出する失踪宣言書があります。
このような場合は、行方不明者届は受理されませんのでご注意ください。
警察に届け出る際に必要な情報
まず、居住している住所を管轄する警察署に「行方不明者届」を提出してください。
- 基本情報「氏名 住所 本籍 生年月日 血液型 病歴 職業」
- 本人特徴「体格(身長・体重)身体的特徴(けがや手術の痕、ほくろや入れ墨など)」
- 失踪状況「所持品 家出した日時と場所 家出時の服装 本人の所持品 原因など」
警察は日夜パトロールを行っていますので、その場で保護することが可能です。
他にも、「職務質問」や「交通違反」などがきっかけで見つかることもあります。
行方不明者届(旧:捜索願)不受理届・失踪宣言書
警察に捜索されないパターンとして、捜索願不受理届、失踪宣言書があります。
捜索願不受理届は家出・失踪人自ら警察に提出するもので、この場合は行方不明者届は受理されませんのでご注意を。
失踪宣言書に関しても家出・失踪人本人が書く物で、行方不明者届(旧:捜索願)の受理はされません。
警察が捜査に協力的ではない場合、探偵に相談することをおすすめします。
Q.家出の原因と行き先について事例はありますか?
家出の原因や理由として、次のようなことが関係していることがあります。
- 家庭環境(親子間不和・夫婦間不和・未成年の非行による家出・家族からの叱責・結婚の反対・DV)
- 異性関係(駆け落ち・出会い系サイトでのトラブル・浮気・DVなど)
- 職場、学校(いじめ・成績、業績不振・教師または上司からの各種ハラスメントを含めた理不尽な扱い・倒産など)
- 疾患(うつ病・認知症・統合失調症をはじめとした精神疾患など)
未成年の場合
データによると未成年の家出は大体1週間以内で見つかるとありますが、未成年・成人問わず日本では年間約8万人が家出や失踪しています。
未成年の家出の原因は、次のようなことが考えられます。
SNS関連の失踪は裏社会とつながってる可能性も高い
SNS絡みの失踪は、不自然なままで終わった「小学生監禁事件(プチエンジェル事件)」など、単なる失踪では済まされない事件に巻き込まれる可能性が高いです。
参照元:プチエンジェル事件|Wikipedia最近は小学生でもスマートフォンを持たせる家庭が多いことから、家に戻らなくても「そのうち連絡がくる」と言って、警察や調査会社に相談する時期を遅らせてしまいます。
そうなってしまうと、家出から発見までの時間が長くなり、最悪な結末になりかねません。
家出した未成年が、知らずに裏バイトのような形で、「犯罪」に加担するような組織に入っていた可能性も考えられます。
未成年の家出・失踪先一覧
- カラオケ
- 大型商業施設内(イートイン)
- 図書館
- 塾
- 友人宅
- ファミレス
- 協力者の自宅
- 銭湯
- 野宿
- 街や家出サイト上で声をかけてきた人の自宅
- 暴力団の事務所
- 住込可能な職場
- 自宅付近の公園
夫婦の場合
未成年と違い、夫婦間のもつれによる家出など経済的に余裕がある方は、「プチ家出」と称し、マンスリーマンションで数日を過ごす事例があります。
- 多重債務になり首がまわらくなった
- 浮気、不倫相手の駆け落ち
- 病気が苦になり家出
- 介護疲れによる家出
- 育児疲れによる家出
- 仕事や事業失敗、出世から外れたり倒産した
- DVや嫁姑の関係
- 妻や夫に不安がある
- 統合失調症など持病が原因で家出
妻の家出の原因トップ3
- DV(家庭内暴力)
- ワンオペ子育ての限界
- 嫁姑など義理の家族問題
夫の家出の原因トップ3
- 仕事(倒産や左遷など)
- 家庭不和
- 健康問題
夫や妻の家出先一覧
- インターネットカフェ
- パチンコ(駐車場)
- ウィークリーマンション
- 友人宅や愛人宅
- 車中泊(公園 高速パーキング 道の駅)
- 実家
- 協力者の自宅
- ホテル
- 簡易に寝泊まりができるスーパー銭湯
- キャンプ場(野宿)
- 海外、夜逃げしたエリアでの新しい新居
早期発見は大事ですが、家出した本人の気持ちになって「見つかった」後のケアをどうするか考えることで、家出調査が本当に完了するものだと考えています。
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家出人探し調査のご案内|早期の対応が発見率を高めます
家出失踪人を探すうえで大切なのはスピードです。
命に関わる家出もあることから、「初動のスピード」と「捜索範囲」が重要なポイントになります。
捜索範囲は「発見率」につながり、山や川の方面に向かった場合、ドローンなど特殊機材を利用することで捜索範囲は何倍にも広げることが可能です。
探偵に依頼し、役割分担することで広範囲に調査が可能です。
家出人探しのご相談は無料でご利用いただけます。