採用調査は、主に二つの目的があります。
まずは、対象の応募者に重大な問題がないかを確かめる、つまりリスク回避としての採用調査。
もう一つは、優秀な人材を確保するための武器としての採用調査です。
調査依頼の多くは、リスク回避としての採用調査が多いですが、リスク回避の採用調査が結果的に優良な人材確保につながり、企業利益として結果を出すことにもなります。
攻めと守りの表裏一体ともいえる、人材採用プロセスの重要性と当事務所の採用調査についてご案内いたします。
執筆/監修者:山内 和也
2023年11月3日 更新
目次
問題のある人材は採用したくない
問題のある人材を雇用した場合に生じる様々なリスク
問題のある人材を採用した場合、次に挙げるようなトラブルに繋がる可能性があります。
業務品質の低下
問題のある人材が適切な業務を行わない可能性があり、その結果、業務品質や成果物の質が低下するリスクが生じます。
従業員の士気低下
問題のある従業員がチームの一員として機能しない場合、他の従業員の士気やモチベーションが低下し、チーム全体のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
コンプライアンス違反
問題のある従業員が法的基準や企業の方針に沿わない行動を取る場合、コンプライアンス違反が発生し、企業全体のリスクや法的問題が生じる可能性があります。
組織全体への信頼性の低下
問題のある従業員が重要なポジションにいる場合、組織全体の信頼性が損なわれる可能性があります。
不正行為やセキュリティリスク
問題のある従業員が企業情報を悪用したり、セキュリティに関するリスクを引き起こす可能性があります。
中途採用の場合の前職の退職理由
前の職場を退職した理由について明確に確認したい場合は「退職証明書」を発行してもらう方法があります。
退職証明書には以下の項目が記載されており、会社を退職したことの証明になります。
- 働いていた期間
- 業務の種類
- その事業における地位
- 賃金
- 退職の事由
とはいえ、書類に書かれていることが正確な情報かどうか、なぜ退職に至ったのか詳細な情報が知りたい場合にはどうすればよいでしょうか。
前職の会社に問い合わせをすることを最初に考えるかもしれません。
応募者の本人の承諾があれば問題ありません。
しかし、本人の承諾無しに行なうことは、場合によってはプライバシーの侵害に触れる可能性があり、法的リスクがあります。
探偵であれば法的リスクを熟知しているので、合法的に調査が可能です。
雇用主にとってリスク回避は重要
知らなかったでは済まされない
反社とのつながりや過去の犯罪歴の有無などを心配して依頼するケースは少なくありません。
採用後にトラブルが発生し、「きちんと調べていれば避けられたのではないか」と言われても時すでに遅しの場合も。
損害が発生したり、信用回復の対応に迫られたり不測の事態に奔走し、企業生命にかかわる事態に対処する必要性に迫られることもあります。
応募者にとっては、自分に都合の悪い事情は言わないでしょうから、そうなると本人の自己申告以外に信用を評価する判断材料はあまり多くないでしょう。
採用プロセスに、書類、面接などを行なう以外には実質的に、応募者がどのような人材かどうかを調べるのは簡単ではありません。
探偵であれば、内密にかつ合法的に調査を行ない、対象者の身辺調査や信用調査を行なうことができます。
自社で採用調査を行なう負担と法的規制
自社で身辺調査を実施する場合、時間と労力がかかるばかりでなく、法的規制に関する知識の不足から、不法行為につながる可能性もあり、身辺調査を行うこと自体に対する懸念があります。
そのため、探偵や興信所に依頼することで、費用はかかりますが合法的に、不要なリスクを回避できます。