聞き込み調査は探偵の基本技術のひとつ。
対象者にバレずに情報を得るには高度な話術と変装技術が求められます。
合法性と成功率を解説。
目次
聞き込み調査が必要な場面とは?
聞き込み調査は、「第三者の声」や「現場の空気感」を直接得ることができる有効な手段です。
以下のような場面で、プロによる聞き込みが活用されています。
- 民事トラブル:裁判や調停に向けて、関係者の証言や証拠の裏づけを収集したい場合
- ビジネス不正:社内不正や競合企業の情報など、内部事情を知る関係者の声を探る必要がある場合
- 人物の素行・背景:結婚・雇用前の人物調査で、周囲の評判や過去の行動を知りたいとき
- 行方不明者の捜索:目撃情報や接触履歴を得るために、近隣住民や関係者への聞き込みが重要になる場合
- ハラスメント調査:職場や学校などでのいじめ・パワハラの実態を把握するため、周囲への非公開ヒアリングが必要な場合
- 近隣トラブル・嫌がらせ:不審な行動・騒音・ゴミ問題など、地域住民への聞き取りが効果的な場面
- 不動産購入前の調査:物件の隣人や地域環境の雰囲気など、実際に暮らす人の声を聞きたい場合
- その他のケース:家庭問題、詐欺トラブル、過去の交際関係など、個別事情に応じて必要な情報を集める場合
聞き込みは、対象者にバレずに情報を得るための“話術”と“戦略”が必要です。
プロによる調査は、失敗のリスクを減らし、より確実な証拠を得ることが可能
になります。
聞き込み調査とは
聞き込み調査は、特定の事柄や情報に関する周囲の人々や関係者から情報を収集するプロセスです。
口頭での質問や会話を通じて、特定の目的のために情報を得ることを指します。
主に調査対象者の生活環境や行動パターン、他人の見解や知識、特定の出来事に関する証言などを取得する際に使用されます。
警察と探偵のちがい
総じて、探偵は私的な問題や民事訴訟に関連した情報収集や調査を行い、警察は法執行機関として犯罪の捜査や法の執行を担当しています。
警察
法の執行を通じて、犯罪の捜査・予防、社会の安全確保、および一般市民の保護が主な目的です。
警察は法的な権限を持ち、刑事事件の捜査、犯罪の防止、法的措置の執行を担当します。
探偵
主に個人や組織の依頼に基づき、特定の情報を収集し、特定の課題や問題の解決を支援することを目的とします。
探偵は民間の専門家であり、離婚証拠の提供、企業の不正行為の調査、失踪者の捜索など、特定の調査に関連して働きます。
注意すべき法的規制
「探偵」といえど、被害実態の証拠入手のため警察のような捜査権限はありません。
また、調査における以下のようなことを行なうことは禁止されています。
- 加害者の身柄を抑えたり逮捕すること
- 他人の所有地や住宅に勝手に侵入すること
- ストーカーの加害行為に加担するような居場所調査
- 法律で裁いたりなど弁護士の代行をする
プライバシーの侵害・名誉毀損罪に注意
盗聴や聞き込みなどで得た非公開とされる情報を公開すると
プライバシーの侵害に該当することがあります。
刑法上の刑事罰は存在しませんが、民事にて損害賠償請求をされることがあります。
また、その情報が事実であってもなくても関係なく「名誉毀損罪」に該当することもあります。
誹謗中傷についても同様の罪に該当する可能性があります。
聞き込み調査の手法
事前準備
浮気調査、素行調査など依頼を受ける際、調査対象者についての事前情報の提供は欠かせないものです。
情報の質や量は証拠を入手するまでの期間や調査費用などにも影響します。
また何よりも、決定的証拠を掴めるかどうかは事前情報や事前調査が重要になります。
基本
「聞き込み」対象は大きく分けて2つあります。
- 調査対象である本人に聞く
- 対象の周辺の人に聞く
手段は主に3つあります。
- 直接会って聞く
- 電話で聞く
- メールで聞く
探偵社の調査員はこれらの聞き込みの
「種類」や「方法」をうまく組み合わせて駆使し、証拠をそろえていきます。
個人情報保護のため措置の特例に関する指針を遵守しつつ、ポイントである調査は手を抜かないのが本来の探偵社の業務です。
聞き込みの注意点は最近はプライバシーに対しての意識が非常に高まっていますので、上手に聞き込みをしなければ相手は本当の情報をくれません。
応用
肩書や目的の設定に関しては、どれが正解かは決まっていません。
臨機応変に対応することが基本です。ちょっとした聞き込みのコツをご紹介します。
- 最初から質問を並べすぎない。(聞かれた人物は警戒する)
- 問題がないかどうかだけ回答させるような誘導をする。
- わざと褒めると、聞かれた人が反動で話しやすくなる。(そのまま真相を聞き出す)
- 直接質問をなるべく避ける。
- 押したら引いて世間話をする。
- 世間話のあとは、再び真相を引き出す。
聞き込み調査が向かないケースとは?

下記のようなケースでは、他の調査方法を検討した方が良い場合もあります。
- 相手が特定できていない:聞くべき対象が不明確な場合、効率的な情報収集が困難です。
- 周囲の協力が得られない環境:田舎や閉鎖的な地域では、外部からの調査者に対し警戒心が強いことがあります。
- 情報の信用性が低い:聞き込みで得られた情報が噂や主観である場合、証拠としては不十分になることがあります。
- 逆に対象者に警戒されやすい状況:調査対象が敏感な人物の場合、不用意な聞き込みがバレてしまうリスクがあります。
- 差別・偏見につながる内容:特定の属性や背景を調べることが法的・倫理的に問題となるケースもあります。
このような場面では、張り込み・尾行・デジタル調査など、他の手法と組み合わせて進めることが重要です。
他の調査と併用すると効果的なケース
聞き込み調査は強力な手法ですが、他の調査と組み合わせることで、より正確で効率的な結果が得られます。
- 張り込み調査との併用:対象者の行動パターンを把握し、いつ・どこで誰に聞くかを絞り込むことで、無駄のない聞き込みが可能になります。
- 尾行調査との併用:実際の接触人物や立ち寄り先を特定したうえで、関係者への聞き込みを行うと、情報の信ぴょう性が高まります。
- SNS・デジタル調査との併用:投稿内容や交友関係などの事前情報をもとに、どのエリアで聞き込みを行うべきかを戦略的に選定できます。
- 住居調査や立ち回り先の情報補強:目撃証言や噂話だけでなく、第三者視点の「生活実態」を多角的に確認できます。
「聞き込みだけでは限界がある」と感じたら、複数の手法を組み合わせた調査プランをご提案いたします。
最適な調査方法は、目的や状況によって異なります。まずはご相談ください。
聞き込み調査の事例
音信不通の人探し
音信不通の相手の消息を聞き込みで探す場合、以下の情報が重要です。
- 氏名
- 前住所
- 職業
- 勤務先
その情報の鮮度も成功率に関係します。
若い世代の人は、賃貸物件等に居住している可能性が高く、一か所にとどまらないなどの特長もありますので聞き込みの難易度が高くなったりします。
その場合は、管理会社をたどっていくとわかることがあります。
中年以上の人物であれば、社会的地位も確率し、特徴がわかりやすいという点も多いので、聞き込みがしやすくなります。
ただし、情報が常に更新されることもあるので、最新の情報かどうかを見極めなければいけません。
聞き込みの失敗事例
最悪なケースは、自らが聞き込み調査をしていることが調査対象者にバレてしまい、関係が崩壊してしまった上、得た情報が嘘であったり、当事者同士以外の第三者をも巻き込んだ場合、周囲からの信頼も失ってしまう結果を招いてしまうケースです。
自分、または知人や友人に、「金銭的に節約する」目的で、聞き込み調査を依頼したとしても、調査に失敗したり、得られた情報が嘘であれば本末転倒です。
素人では、裏付けができないため得られた情報の真贋を見極めることは、ほぼ不可能といえます。
話の流れの中で押したり、引いたり、誘導質問や、かまかけをしながら、じわじわと情報を引き出し、まとめていくのが聞きこみのテクニックであると考えています。
専門家はさまざまな手段やツールを使って、解決への道筋を作っていきます。メールや電話の無料相談、いつでもお待ちしています。
聞き込みによる情報収集の相談窓口
聞き込み調査は、探偵業務の中でも
特に高度な技術と判断力が必要とされる分野です。
ただ話を聞くだけではなく、「誰に」「どこで」「どう切り出すか」を見極める力と、相手に警戒心を抱かせない自然な会話術が求められます。
さらに、
探偵業法・個人情報保護法などの法規制を守りながら行動しなければ、思わぬトラブルにつながるおそれもあります。
そのため、確実かつ安全に情報を得たい方は、経験豊富なプロにご依頼いただくことを強くおすすめします。
情報収集はプロに任せよう!
ファミリー調査事務所では、
- 対象者に気づかれない“自然な聞き出し”
- 現地に応じた適切な話題や設定
- 男女・年齢層別に合わせた調査員の配置
- 聞き込み+張り込み・尾行の複合調査も可能
など、状況に応じた柔軟な調査体制を整えております。
また、調査結果は法的にも使えるよう、書式整った報告書としてご提供。弁護士・調停資料としても活用いただけます。
「こんなことで相談していいのかな…」という段階でも大丈夫。
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執筆者:波多野 里奈2025年6月23日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。