「もしかしたら、何気なく置いてあるボイスレコーダーは盗聴器かも…」と、不安な毎日を過ごしていませんか?
ボイスレコーダーといえば、会議や講義などさまざまなシーンで活用するアイテムですが、場合によっては『盗聴』のために使うケースもあります。
今回は、ボイスレコーダー型盗聴器の特徴や設置されやすい場所、発見方法などを詳しく解説します。
盗聴器を見つけたときに絶対にやってはいけないこともお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
目次
ボイスレコーダー型盗聴器とは?
ボイスレコーダー型盗聴器は、通常のボイスレコーダーに見せかけて、音声を不正に録音するデバイスです。
一般的な盗聴器との違いは「高い機能性」です。
- ノイズ音ブロックで音声が聞きやすい
- 高感度マイクで離れた会話もキャッチ
- 超小型ボディでバレにくい
- 自動録音機能で無音時は録音カット
- 録音時の電池が長持ち など
従来の盗聴器に比べて、ボイスレコーダー型は「コンパクトなボディで録音容量や電池切れまで長い」のがポイントです。
また、外見が一般的なボイスレコーダーと区別しづらく隠し場所が豊富であるため、盗聴器として悪用されやすいのも特徴のひとつです。
最近では、小型化や高性能化が進み、録音時間や音質が向上していることから、悪意ある目的での利用が問題視されています。
ボイスレコーダー型盗聴器が使われる場所
ボイスレコーダー型盗聴器は高性能とコンパクトなデザインから、自宅や車内などさまざまな場所で設置されやすいです。
会議室
会議室は企業秘密の重要な戦略が話し合われるため、盗聴のターゲットになりやすい場所です。
たとえば、盗聴器は机の裏や椅子の下、壁掛け時計の中など目立たない場所に仕掛けられることがあります。
会議室の設備に紛れるように仕掛けられるため、定期的な点検が必要です。
特にに外部の人間が出入りする場合や大規模な会議が行われる際には、盗聴リスクに注意を払いましょう。
オフィス
オフィスでは、業務の進捗や社員同士のやり取りが盗聴されるリスクがあります。
盗聴により、競合他社への情報漏洩や、顧客情報の流出などの問題が起こります。
オフィスに設置する特徴として、社員の会話を監視したり個人の会話を盗聴したりなど理由はさまざまです。
多くの場合、給湯室やデスクの裏などオフィスの目立たない場所に設置されることが多いです。
清掃時や整理整頓の際に、不審な機器が紛れ込んでいないかチェックして早期発見をしましょう。
自宅
自宅では、ストーカー被害や家庭内トラブルを背景に、盗聴器が設置されることがあります。
会話内容が外部に漏れることで、生活の安全や精神的な安定が損なわれるリスクがあるので注意が必要です。
盗聴器は、部屋の装飾品や観葉植物の中、電化製品に仕込まれることが多く、見覚えのない機器がないか気をつけて部屋全体を確認しましょう。
車内
車内はプライベートな空間でありながら、外部からは侵入しやすい場所です。
盗聴器が座席の下、ダッシュボード、荷物スペースに仕掛けられるケースがあり、行動パターンや会話内容が記録されるリスクがあります。
自宅や車内に比べると車内は狭いのですが、ボイスレコーダー型盗聴器を設置できるスペースがたくさんあるのが特徴的です。
よく使用する車ほど定期的な確認が必要です。
イベントなど開催される会場
イベント会場や展示会では、不特定多数の人々が出入りするため、盗聴器が設置されやすい環境です。
装飾品や音響機器、受付周辺に紛れ込むことがあり、とくに企業ブースや商談が行われるエリアではリスクが高くなります。
会場設営時や終了後に不審な機器が残されていないか確認が必要です。
ボイスレコーダー型盗聴器が使用されている兆候
「もしかしたら…」という不安を確かめるには、ボイスレコーダー型盗聴器を発見することが大切です。
しかし、設置場所は見当がつかないことが多く、あらゆる場所を探すのは労力を要します。
盗聴されていると感じたときは、次の兆候を気にかけてみましょう。
無言電話やいたずら電話が増える
無言電話や嫌がらせ電話が増える場合は、盗聴器が仕掛けられている可能性があります。
このような電話は、盗聴者が情報を利用して精神的に不安を与える目的で行なう場合が多く、早急な対策が必要です。
固定電話に入る異常な雑音
盗聴器が電話回線に干渉すると、通話中に雑音や不自然なノイズが発生することがあります。
とくに会話中に「ザーザー」という音が断続的に聞こえる場合は注意が必要です。
固定電話に盗聴器が仕掛けられるケースは珍しくありません。
違和感を覚えたら、配線や電話機周辺を確認することが重要です。
見覚えのないボイスレコーダーが置いてある
見覚えのないボイスレコーダーが部屋やオフィスにある場合、それが盗聴器である可能性があります。
とくに、普段使わない棚の中や、隅に置かれた不自然な場所に設置されている場合は注意が必要です。
確認する際には、触らず専門家に相談しましょう。
Wi-Fiなど電波干渉する
Wi-FiやBluetoothが盗聴器の電波に干渉すると、インターネットの接続が不安定になったり、通信速度が急に低下することがあります。
特定の場所でのみ通信が不安定になる場合は、その周辺に盗聴器が仕掛けられている可能性があります。
ボイスレコーダー型盗聴器の脅威
身近にボイスレコーダー型盗聴器が設置されていたと知ったら、多くの人は心身だけではなく今後の人生にも大きな脅威を与えるでしょう。
具体的には、次のような恐れがあります。
プライバシーが侵害される
盗聴器を使用されると、家庭や職場の会話が外部に漏洩し、プライバシーが大きく損なわれます。
日常生活が監視されているような感覚は精神的な負担となり、ストレスや恐怖感を引き起こします。
このような状況を放置すると、安心して生活できなくなり、精神的な健康に悪影響を及ぼすでしょう。
人によっては「夜に眠れない」や「人間不信になる」など、普段と一変した生活になるケースもあります。
情報漏洩する
企業や個人の重要情報が盗聴によって流出することで、
経済的な損害や信頼の失墜につながります。
企業の場合、顧客データや戦略情報が漏洩することで競争力を失い、個人の場合でも銀行口座や住所などの個人情報が悪用されるリスクがあります。
最悪の場合、損害賠償を命じられるケースもあり、廃業せざるを得ない状況も考えられるでしょう。
ストレスや不安を抱える
盗聴の被害を疑うだけでも、人は大きな不安感を抱きます。
誰かに常に監視されていると感じることで、日常生活に支障をきたし、心理的なストレスが増大します。
この不安が長引くと、仕事や人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があり、自宅から一歩も外出できない日々が続く人もいるでしょう。
ボイスレコーダー型盗聴器の発見方法
盗聴器の中でも見つけにくいのが「ボイスレコーダー型」です。
ステルス盗聴器とも呼ばれ、電波を発信するアナログタイプと違って従来の方法では発見できません。
ボイスレコーダー型盗聴器を早く発見するには、次の方法で行ないましょう。
目視による確認
盗聴器の発見で最初に行うべきは、目視による確認です。
部屋や車内を注意深く観察し、不自然な場所に置かれたボイスレコーダーや見覚えのない機器を探します。
とくに、棚の奥や観葉植物の中、机の裏側、時計や装飾品の内部など、普段目が届きにくい場所を重点的にチェックします。
目視で発見できる場合も多いため、日常的に部屋を整頓し、不自然な変化に気づきやすい環境を作ることが重要です。
盗聴器発見機を使用する
ボイスレコーダー型盗聴器に対応した、専用発見機を使用することで見つけられます。
マイクとスピーカーが一体型になったボイスレコーダー型盗聴器は、電波を一切発していないため従来の盗聴器発見機で見つけることが難しいです。
発見するには、電源を強制的にオンの状態にする専用機器が必要です。
壁や家具の中に隠された盗聴器を見つける際にも役立ちますが、一般で利用できる専用発見機の普及は少ないのが現状です。
盗聴器を発見するにはいくつかの専用機器を必要とするため、自分で用意するのが難しいときは専門家に相談するほうがいいでしょう。
FMラジオを利用する
設置されている盗聴器がボイスレコーダー型とは限りません。
盗聴器がFM周波数帯を利用している場合、ラジオを使って発見することができます。
ラジオの周波数を調整しながら部屋を歩き回り、不自然なノイズや異音が発生する場所を探しましょう。
とくに、特定のエリアでノイズが強くなる場合、その周辺に盗聴器が隠されている可能性があります。
この方法は手軽で費用がかからないため、最初の調査手段として有効です。
探偵に依頼する
確実に盗聴器を発見したい場合は、専門の探偵や調査会社に依頼するのが最も安全です。
さまざまな事案に対応している探偵や調査会社は、高度な機器と経験を兼ね揃えています。
ボイスレコーダー型盗聴器の設置を予測して、家庭やオフィス、車内などさまざまな場所を徹底的に調査してくれます。
探偵に依頼する場合、事前に費用や調査内容を確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
専門家の力を借りることで、盗聴の被害を確実に防ぐことができます。

ボイスレコーダ型盗聴器を自分で発見した際にしてはいけないこと
自分でボイスレコーダー型盗聴器を発見したときは、絶対に次のような行動をしてはいけません。
発見したことがわかるような言動をする
盗聴器を発見した際、驚いて声を出したり、誰かにすぐ報告するのは避けましょう。
盗聴者に気づかれると、証拠隠滅やさらなる行動を起こされる可能性があります。
冷静に状況を把握して証拠を保護して安全に守るためにも、発見時の行動には十分注意してください。
発見した後は普段通りに過ごして、早めに専門家に相談する準備を進めましょう。
自身で盗聴器を取り外す
盗聴器を自分で取り外そうとすると、証拠が破壊されたり、逆に盗聴者にその意図が知られたりするリスクがあります。
また、盗聴器の構造によっては危険を伴う場合もあります。
専門知識を持たないまま触ることは避けて、すぐに専門家に相談することが最善の対応です。
自身で全て解決しようとする
盗聴器に対する対応は、専門的な知識や機器が必要になる場合があります。
自分だけで問題を解決しようとせず、警察や探偵、調査業者に連絡して適切な助けを求めましょう。
適切なサポートを受けることで、被害を最小限に抑え、安全を確保できます。
ボイスレコーダー型盗聴器の設置の疑いがある場合は当事務所に相談を!
ボイスレコーダー型盗聴器は高機能性であることから、巧妙に隠されるケースが多いです。
普段から注意深く確認することが必要ですが、兆候に気づいたら焦らず専門家に相談して適切な対処を行いましょう。
当事務所は今まで多くの盗聴被害に対応してきました。
調査のプロがこれまで培った経験と技術力で最後までしっかりサポートします。
ボイスレコーダー型盗聴器の困りごとは、ぜひ当事務所へ一度ご相談ください。