配偶者から突然「離婚」を提案された場合、その背後にある原因を理解することが重要です。
この記事では、夫婦間のコミュニケーションのギャップを埋め、問題の根本原因を探るための具体的なステップと有効なアプローチを専門家が解説します。
執筆/監修者:山内 和也2024年4月18日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
目次
1- 突然の離婚話には裏がある
突然の離婚提案には、しばしば見過ごされがちな裏の理由が存在することがあります。
配偶者が突然離婚を切り出す背後には、言い表されていない感情や未解決の問題が隠れている可能性が高いです。
これを理解し、適切に対応するには、深い洞察と注意深いアプローチが必要です。
裏にある可能性のある原因
- コミュニケーションの欠如:長期にわたるコミュニケーションの不足が、誤解や溝を深め、最終的には離婚の提案につながることがあります。
- 外部の影響:友人や家族からの影響、あるいは新たな関係が配偶者の決断に影響を与えることがあります。
- 未解決の対立:小さな対立が積み重なり、大きな問題となりうる。これが適切に対処されなければ、関係の破綻につながることがあります。
突然の離婚提案には通常、一夜にして起こるものではなく、長期間にわたる未解決の問題が潜んでいることが多いです。
これらの問題に対処し、関係を再評価することが、可能な限り最善の解決策を見つける鍵となります。
離婚の意向を理解し、解決策を探る
離婚を望む妻の気持ちは変わらないかもしれませんが、法的な離婚事由がなければ離婚は成立しません。
それでも、単に離婚を避けるだけではお互いの不満が残り、幸せな結婚生活とは言えないでしょう。
妻があなたと別れたいと考える理由を詳しく聞き、その原因を深く理解することが重要です。
その上で、お互いが幸せになるための最善の方法について、真剣に話し合いましょう。
2- 浮気が離婚提案の裏にある場合
突然の離婚提案の背後にはさまざまな理由があり得ますが、特に注意すべき一つの可能性として浮気が挙げられます。
これが原因の一つである場合、配偶者が新しい関係を築いている可能性があり、それが離婚を促進する要因となることがあります。
浮気が離婚提案の裏にある場合の兆候
- 行動の変化:配偶者が急に外出する頻度が増えたり、帰宅が遅くなるなどの変化が見られる場合、新たな関係が理由かもしれません。
- プライバシーの強化:携帯電話やコンピューターを使う際に秘密主義になったり、パスワードで保護するなど、明らかにプライバシーを強化している場合、何かを隠している可能性があります。
- 感情的な遠ざかり:配偶者が感情的に遠ざかり、愛情表現が減少したり、以前とは異なる冷たい態度を取るようになった場合、他に心を奪われている可能性があります。
- 財務的な秘密:予期せぬ支出や領収書の秘匿など、財務に関する秘密が増えた場合、浮気相手に資金を使っている可能性が考えられます。
浮気が原因である場合、感情的なダメージが大きいため、適切なサポートと対策が必要です。
別れたい理由が明確でないときの対応
妻が別れたいと言う理由があいまいな場合、隠された真の原因があるかもしれません
例えば、新たな恋愛感情や不倫が背景にあることも考えられます。
離婚理由がはっきりしないときは、詳細なヒアリングを通じて根本的な原因を探り、問題解決のための適切なステップを踏むことが重要です。
妻側の浮気を疑うきっかけとは
別れたい理由がはっきりしない時は、最近の妻の行動を思い返してみてください。
下記のような行動に当てはまる場合は、浮気の疑いがあるかもしれません。
▶︎あなたに対する態度がおかしい(あたりがきつくなった、急に優しくなったなど)
▶︎急に化粧や香水をつけるようになった
▶︎普段とはタイプの違う服や下着を購入するようになった
▶︎休日の外出や、平日の夜の外出が増えた
▶︎家の中でもスマホを肌身離さず持ち歩くようになった
3- 妻側に離婚原因があった事例
経済的にも何ら不自由はなく、喧嘩もないので円満にやれていると思っていました。理由を聞いても、「価値観が合わない」「一緒にいる意味がない」などと、釈然としない状態。
心当たりがあるとすれば、妻は最近仕事が忙しそうで、休日も家を不在にすることが多く、平日も付き合い等で朝帰りする日があること。
自分が納得できない状態で離婚を受け入れることはどうしてもできず、妻が離婚したいと言い出した本当の理由は何なのか、妻は浮気をしているのかを明らかにしたいです。
調査を行なった結果は…
▼▼調査結果▼▼
妻が休日出勤する日と、平日取引先との会食がある日をピンポイントで捜査員2名によって尾行調査した結果、妻は職場の同僚と浮気をしていることが発覚しました。
休日出勤と偽って、相手の自宅で長時間一緒に過ごしていたり、取引先との会食と偽って浮気相手と仕事帰りに飲みに出かけ、相手の自宅に宿泊していたのです。
依頼者は結果に大変ショックを受けていましたが、浮気の事実がはっきりしたことで離婚を決意されました。
また、浮気の証拠を提示したことで妻も自白し、離婚したい本当の理由は浮気相手と一緒になりたいというものでした。
その後、妻と浮気相手の双方に慰謝料を請求する方向で離婚の話しを進められました。
※こちらの事例は依頼者の許可をとり、内容を一部変更したうえで掲載しています
4- 離婚を望まない場合の対応方法
もし配偶者から突然離婚を求められても、あなたが離婚を望まない場合、法律上、一方的な意思では離婚は成立しません。
ただし、特定の条件が存在する場合、例えば以下の「法廷離婚事由」があれば、裁判を通じて離婚が成立する可能性があります。
▶︎不貞行為:浮気や不倫
▶︎悪意の放棄:家族を放棄し、生活費を提供しないなど
▶︎生死不明:3年以上
▶︎精神病:治療不可能と判断される重度の精神病
▶︎その他重大な事由:婚姻を継続し難い重大な理由
離婚を望まない場合でも、これらの事由があると離婚が法的に成立することがあります。
したがって、離婚を避けたいなら、これらの事由に該当しないよう注意し、積極的に問題解決に取り組むことが重要です。
妻の浮気があれば慰謝料請求が可能
妻から離婚を提案されたものの、彼女が浮気をしていた場合、慰謝料を請求する権利があります。
夫婦は互いに貞操義務を負っており、この義務違反により損害賠償を求めることができます。
不倫による慰謝料の相場は50万円から300万円で、具体的な金額は各事情に応じて決定されます。
特に夫婦関係が良好であったにもかかわらず不倫が原因で関係が破綻した場合、慰謝料額は高くなる傾向にあります。
また、不倫期間の長さや、発覚後の対応の誠実さも慰謝料の額に影響します。
5- 原因解明に関する専門相談窓口
突然のトラブルや問題に直面した際、その背景や原因を理解することは解決への第一歩です。
私たちは、あなたの状況を詳細に分析し、根本原因を明らかにするお手伝いをします。
不安や疑問を抱えている方は、お気軽にご相談ください。
探偵による浮気調査のメリット
探偵に浮気調査を依頼することには、以下のような重要なメリットがあります。
- 裁判での有効な証拠の収集:ラブホテルや自宅の出入りの写真や映像など、法廷で有効な証拠を秘密裏に収集することができます。これにより、慰謝料請求などの法的手続きにおいて有利な立場を確保できます。
- 冷静な判断の助け:浮気の事実が明らかになれば、探偵が提供する詳細な調査報告書により、感情に流されずに客観的な判断が可能になります。
- 無実の証明と関係の修復:逆に、妻が浮気をしていないことが調査で判明すれば、誤解が解け、関係修復への一歩となることもあります。実際、妻が新居を探していたり、経済的自立のために働いていたりすることが発覚することもあります。
探偵による浮気調査は、疑いをはっきりさせ、どのように対処すべきかを明確にするための有効な手段です。