妊娠させて逃げた男性の所在調査とは、逃げた対象者の現在の居場所(住所)を特定する調査です。
対象者についての情報が古かったり、あるいは出会い系やSNSで出会った男性のため知っている情報が少ない場合は特定の難易度が上がります。
少しでも早い段階で対応することで所在特定率を上げられます。
執筆者:波多野 里奈2024年2月1日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
目次
1- 妊娠報告後に男が逃亡したときの対処法
相手の居場所を特定する
自分の意志で逃げている相手を探すのは簡単ではありません。
意図的に情報をコントロールして、情報を隠している可能性(ライン・SNSのアカウント削除等)も考えられます。
妊娠には時間的なリミットがあります。
逃げた男性を見つけ出すことを最優先に行動しましょう。
中絶費用や慰謝料請求が認められるかどうかの判断
合意のもとで性行為が行われ、それによって妊娠した場合、通常、慰謝料を請求することは難しいことがあります。
一般的には、双方に責任があるとされ、最大で中絶費用の半額程度しか請求できない場合があります。
ただし、妊娠時の状況や男性側の行動によっては、慰謝料の請求可能性が生じることがあります。
法的な解決を希望する場合、弁護士に依頼する必要があります。
弁護士が直接逃げた男性を探すことはありません。
ですから、探偵によって対象者の居場所を特定後、弁護士による法的手続きに進むことになります。
※なお、弁護士を紹介する際、私どもは法の定めにより、ご依頼者には無償で弁護士を紹介いたします。
以下は、妊娠や中絶に関する法的な責任追及の方法の一例です。
中絶費用の一部負担
条件はありますが、中絶費用を一部負担させることができます。
強制認知
認知をしない父親に対して、家庭裁判所が強制的に法律上の親子関係を成立させるというものです。
強制認知を行なうことで親子関係を成立させ、養育費等を支払わせることができます。
※強制認知を得るには、まずは家庭裁判所に対して「認知調停」を申し立てます。詳細は裁判所のホームページをご確認ください。
慰謝料の請求
法の判断に委ねられることにはなりますが、「精神的苦痛」が認められれば、相手に慰謝料請求することができます。
一般的に次のようなケースでは精神的苦痛を理由に慰謝料請求が認められる可能性があります。
- 性行為の時点で女性の同意がなく、強制的に性行為させられた(性犯罪)
- 避妊していると相手が嘘をついていた
- 脅迫などにより中絶を強要された
- 妊娠発覚後に話し合い責任を放棄した
- 妊娠中絶費用の支払いを拒否した
- 妊娠発覚後に一方的に婚約破棄した
とりあえず言えることは…すべてサイテー男ってことです。
《女性の味わう苦痛》
中絶は一つの命、それも自分の子の命を奪う行為です。女性の心身の傷は一時的なものに留まらず、一生負うほどの苦痛であることもあります。
中絶による慰謝料請求が認められた例
東京高判平成21年5月に、中絶による慰謝料請求の裁判において、以下の判決を下しました。
「男性は女性の不利益を軽減し、解消するための行為をする義務がある。この義務に違反することは不法行為である」とみなされ、損害賠償請求が認められました。
慰謝料の相場
合意なしの性行為の場合は、200万から1000万円の慰謝料が認めらる可能性があります。
合意がある場合は、女性の受けた精神的苦痛としての慰謝料が認められる可能性があります。
その場合、女性の受けた精神的苦痛や男性の取った不誠実な対応を第三者から認めてもらう必要があり、そのうえで慰謝料の額が決まります。
結婚詐欺または婚約破棄被害に該当する場合
結婚を約束した間柄なのだから…と性交渉に踏み切った場合、妊娠しても責任を取らないどころか、結婚までなかったことにする行為は罪に問えるのでしょうか。
婚約詐欺は、基本的に金銭被害がなければ該当しません。
婚約破棄被害は、結婚の約束をしていたことを証明できれば該当する可能性が高いです。
また、次のような場合は、貞操権の侵害・詐欺罪も考慮され、慰謝料の額も割増しになる可能性があります。
- 既婚者なのに独身と偽って結婚の意思があるフリをして無理に性交させられた
- 正式に婚約者として紹介されたり、式場や指輪を見たりしていたのに妊娠報告後、一方的に婚約破棄された
ただ、事例のように結婚の意思があるかのような発言だけでは婚約関係は認められず、婚約破棄被害には該当しない可能性が高いです。
見つけた際の注意事項
妊娠させて逃げた男性を自力で見つけた後に、しつこく相手の男性に連絡や接触するのは控えてください。
返信がないのに1日に何度も電話・メール・ラインで連絡したり、留守電にメッセージを残すのも逆効果でしょう。
過去には、逃げた男性に対して電話・メール・ラインで脅迫したり、エコー写真を送り付ける、会社に乗り込み別の問題が生じた事例も。
「責任を取らずに逃げた男性が悪い」と思うかもしれませんが、今後のためにも自分が不利になる行動は控えた方がいいでしょう。
また、相手を確実に捕まえて責任を取らせるためには、入念な下準備が必要です。
当事務所では、逃げた男性が見つかった後のサポートも承っておりますので、まずは無料相談をご利用ください。
2- 今回の事例において当事務所が行なう調査
ファミリー調査事務所では、逃げた男性の居場所の特定から、ご依頼者が納得の解決ができる最後まで、全ての調査やサポート業務を承っております。
話し合いの立ち合い、書類作成、弁護士の段取りなど、ご依頼者の希望の解決の形に添った調査やサポートを承っておりますので安心してお任せください。
調査項目と調査基本料金のご案内
Q.調査対象者についてどれくらいの情報をお持ちですか?
まずは、逃げた男性に関する情報を整理してください。出会い系サイトで知り合っている場合、情報が少ないまたは、情報の信憑性が低い可能性があります。
なかには、「独身」と身分を偽って登録している男性もいます。
また、親しい関係になったのに個人情報を教えてもらえない、教えてもらった情報が嘘だったという事例(偽名・経歴詐称等)も少なくありません。
ですので、逃げた男性から聞いた情報以外にも、会話やライン・メール・メッセージでやり取りした内容を見直して、男性につながりそうな情報を集めてください。
「こんな情報が役に立つの?」と思うような些細な情報もお聞かせください。思いもよらないところから、逃げた男性につながる情報が得られるかもしれません。
所在調査に役立つ情報の種類
- 出会い系サイトの登録情報
- 氏名・年齢・生年月日
- SNSのアカウント情報
- 住所・最寄り駅
- 勤務先(職種)
- 学歴・出身校
- 趣味・趣向 etc…
Q.所在特定の他にも知りたい情報はありますか?
逃げた男性を見つけ出した後に、どのような行動を起こすかが重要です。
見つけた後に行なえる調査事例
- 実家調査
- 身辺調査
- 勤務先調査
- 生活実態調査
- サポート・弁護士紹介
俺の子じゃないと認めないケース
妊娠が発覚後に逃げているので、居場所を特定して話し合いに応じない、または「俺の子じゃない」と認めない(しらばっくれる)可能性が高いでしょう。
そのような場合、逃げた男性の実家を特定し両親を交えて話し合いをするのも一つの方法です。
実家調査同様に、逃げられないように勤務先を特定する方もいます。
逃げた男が既婚者だったケース
また、逃げた男性が既婚者だった場合、相手の配偶者も交えた話し合いを希望するご依頼者も。
ファミリー調査事務所では、ご依頼者の気持ちを優先し「ご希望に沿った調査」をお約束いたします。
また、解決の方法がわからない場合には、ご依頼者が納得できる解決方法を一緒に考えますのでご安心ください。
Q.妊娠について最終的にどのような選択をとりますか?
所在調査の着地点はご依頼者によってさまざまです。
- 「話し合いがしたい」
- 「中絶費用を請求したい」
- 「責任を取らせたい」
- 「認知してほしい」
- 「養育費を請求したい」
- 「慰謝料請求したい」
あなたの心境をお話しいただき、ご希望に沿った調査やサポートをいたします。
3- 相談事例
【神奈川県】妊娠を告げたら音信不通に…
出会い系サイト知り合った男性の子どもを妊娠してしまいました。相手の男性とは3回ぐらい食事をして男女の関係になりました。
妊娠したことを男性に伝えると、いろいろ準備するから時間が欲しいと言われて、そのまま音信不通になりました。
以前、食事をしたときに会社の話を聞いていたので、自分で調べて思い当たる会社に手当たり次第電話しました。
一社だけ同姓同名の男性が務めていることがわかりましたが、それ以上は個人情報なのでと教えてもらえませんでした。どうにかして相手の男性を探して話し合いがしたいです。
年齢的なこともあり、子どもを産んで育てるか、中絶するかまだ迷っています。よく知らない男性と結婚して子どもを育てるのは、簡単ではないと理解しています。
でも、このまま子どもを中絶するにしても、子どもの父親である相手の男性にも責任を取って欲しいと考えています。
探偵調査で判明した項目
所在調査を行なった結果、相手の男性は既婚者であることが判明しました。
身分を偽り出会い系サイトに登録しており、配偶者は妊娠7ヵ月でした。
ご依頼者の要望から相手の男性にお預かりした手紙を渡しました。
後日、男性から連絡があり第三者を交えた話し合いが行なわれ、中絶費用と慰謝料請求を行ない解決されました。
今回のご依頼者のように、出会い系サイトで妊娠してしまった問題で悩む方は多く見受けられます。
妊娠を伝えた途端に連絡が取れなくなったという事例が殆どです。
逃げている相手を探し出すのは容易ではありませんが、泣き寝入りする前にファミリー調査事務所にご相談ください。
所在調査の感想
まさか、逃げた男性が既婚者だと思いませんでした。しかも、奥さんが妊娠しているなんて…。
子どもを産んで育てようか迷いましたが、両親とも話し合い中絶することに。
探偵さんに弁護士さんを紹介してもらい、調査後の話し合いから慰謝料請求まで滞りなく進みました。
相手の奥さんにバラしたい気持ちもありましたが、別のトラブルが生じる可能性があると言われ堪えました。もう二度と出会い系サイトは利用しません。
想像していた結果とは違いましたが、逃げた男性に責任を取らせることができたのは良かったと思っています。
4- 妊娠報告後に逃げられた場合の相談窓口
中絶の苦痛は2人で分け合うもの
妊娠は共同行為の結果によるものです。
あなたの周りの人のなかには「自己責任だ」と責める人がいるかもしれません。
しかし、相手の男性にも責任はあります。心無い人の言葉に傷つかないでください。
一人で解決できない問題は、第三者の協力を得ることで解決ができます。
連絡がつかなくなったと諦める前に、現状を少しでも良くするように一緒に問題解決していきましょう。
男女トラブルに強い専門家が、問題解決に必要な調査・サポートを責任もって行ないます。また、他社などで断られた案件につきましても対応いたします。
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