近年では教師による犯罪事件は増加しておりニュースでも注目にされています。
教師に対して不信感を持っている生徒は「信じられる大人があまりいない」ということが現在の教育現場にあるようです。
生徒がどのような状況や原因で教師に対する不信感を抱くのか事例をご紹介いたします。
お子さんは「味方がいる」ということが心強い存在なのです。
執筆者:湯出2024年1月10日
ニッチな情報収集と潜入調査が得意。ポジティブな姿勢と忍耐力で問題解決に全力を注ぎます。
目次
保護者が教師に対する不信感と対策
担任教師は、常にいじめられている生徒の様子に気を配ることはできません。加害生徒は教師の目から離れたスキを狙っていじめを行なうことが多いのです。
中学生の子どもが、学校で同級生からいじめを受けていることが発覚しました。
子どもが「自力での解決が難しい」と言っていたため、担任教師にいじめの現状について相談しました。担任教師に相談しているときは、熱心に話を聴きメモを取って問題に向き合っている様子でしたが、数週間経っても一向に問題が解決しませんでした。
子どもに状況をたずねたところ、いじめが酷くなったそうです。
その原因は、登下校中や校庭など教師の目が届かない場所でいじめが発生しているようです。
学校相談員やスクールカウンセラーに相談しましょう
教師は生徒のことを第一に考えていますが、常に対象生徒を細かく観察することはできません。
担任教師に相談しても解決しないという場合は、担任教師以外の学校相談員やスクールカウンセラーに相談することをすすめます。
被害を受けている生徒から「いつ、どこで、だれに、どのようにいじめをされるのか」お話を聞くことが大切です。
ひとつの対策として、学校に監視カメラの設置することも有効です(違反ではありません)。設置導入を検討してもらい「常に見られている」状況をつくり、いじめが発生しづらい環境にすることも解決方法のひとつです。
お子さんが登校できなくなり家にこもってしまう前に、いじめ問題を解決する手助けができるのは保護者の協力が必要です。
生徒が教師に対する不信感
教師とカウンセラーの不十分な連携
いじめを受けている生徒のなかには積極的に、教師やスクールカウンセラー、自分の両親に相談する生徒もいます。
相談を受けた後は、解決に向けて動くことが職務のうちですが、スクールカウンセラーと教師間との連携が不十分な場合があります。
スクールカウンセラーは非常勤の雇用形態で、平均勤務時間の短いことから学校内で立場が低い可能性があります。
よって、教師の都合で問題を片付ける傾向があるため、積極的にいじめを解決することは難しい状況になります。
生徒が教師に相談するときは
生徒が勇気を出して、教師やスクールカウンセラーにいじめの相談しても解決しなかったりいじめがさらに酷くなる事例があります。
被害生徒が相談したことで、加害児生徒が気づいて教師たちの目の届かないところでいじめをする方向になりかねません。
お子さんが両親へ自らのいじめを受けている相談をしても、「もっと協調性をよくしなさい」や「自分が悪い」など耳を傾けない保護者も存在しています。
また、両親へ心配をかけないようにいじめを受けている事実を話せないこともあります。
そのような場合は教師や調査会社に相談することは大人にしかできません。
生徒たちのSNS普及と誹謗中傷の対策方法
深刻化するSNSの誹謗中傷
小学校の半数近くの児童はスマートフォンが普及しており、SNSの使い方に長けている子どもが増えています。生徒の間では、SNSで友だちと連絡を取り合うことが増えています。
近年では子どもたちだけで使用しているSNSでいじめが蔓延しています。
SNSでは直接的な誹謗中傷だけではなく、グループ内で仲間外れにしたり、暗号化された悪口を利用し特定されないように手が込んでいます。
さらにいじめが悪質化すると、アカウントを乗っ取り、本人が知らないうちに勝手な発言や画像の投稿をするなど、非常に悪質な手段が使われるケースがあります。
SNSの対策方法
保護者や教師は生徒がどのようにSNSでやりとりをしているのか把握することは困難です。
SNSのやりとりのなかで、誹謗中傷している内容を発見した場合は、証拠が必要なのでその都度スクリーンショットを撮影しましょう。些細なことから情報取集が必要なのです。
いじめ現場を増やさないためにも、スマートフォンの使用時間を設けることがよいでしょう。
いじめが原因で生徒が自ら命を絶ってしまったら
教師の対応方法が原因も
有名な事例に、担任教師が被害生徒のいじめの事実を認めないことや、加害生徒やその保護者をかばうなどが挙げられます。
いじめが原因で自ら命を絶つ行為は非常に多く深刻な社会問題です。
そのきっかけは教師の動向が原因の場合があり、いじめられている生徒側の立場を一切考えず問題に向き合わなかったためこのようなことが起きてしまいます。
生徒に理解のない教師によって、「いじめは起きていない」という報告になってしまうのです。
担任教師もひとりの人間なので、クラスの異変を見抜けない場合があります。
少しでも異変に気づいた周囲の大人たちは協力しあって子どもたちの学びの場所を作ることが大切です。
いじめの解決に最も困難な原因
いじめの解決が難しいのは、主に「周囲に見て見ぬふりをする生徒や教師が存在している」ということです。
インターネットの普及は世界中の人とつながれる機会を与えている反面、身近にいる誰かに関心を寄せる価値を低くしてしまいました。
その結果、周囲の誰かがいじめられていても「自分には関係ない」と考える人たちが増えました。
この問題の抜本的な解決は不可能かもしれませんが、今起こっている「いじめ」を解決することは可能なのです。
解決は調査会社へご相談ください
相談しても根本的な解決ができないときは、教育委員会へ相談しましょう。
教育委員会へ相談する場合は、問題となっている事柄の証拠収集が必要です。
その際に証拠収集方法など必要な情報を揃えるには、調査会社に相談することが解決への近道です。
学校相談員等の雇用を担っているのは地区の教育委員会の上層であるため、教育委員会に相談した場合は学校全体の教師が共有する問題に発展していきます。
必然的に、担任教師は自分のクラスの生徒がいじめられている責任を負うことになるため解決に奔走してくれる可能性あります。
いじめ問題の解決はお子さんの安全をいちばんに考えて、事件が発覚した時点の早期段階で調査会社へご相談ください。
アフターサポートも対応しておりますので、問題解決後に心配な事柄が発生した場合はお知らせください。