世の中には、実に沢山のタイプの人が共存して社会を作り出しています。
それが災いして近隣トラブルが起こることがあり、近隣トラブルは一度起こると今まで通りの生活を過ごすことが難しくなります。
当事務所で実際に取り扱った相談事例をご紹介いたします。
大家さんや不動産会社へ相談しても改善されないとお悩みの際には、調査会社へご相談ください。
安心して暮らせる生活を取り戻しましょう。
執筆者:湯出2023年12月25日
ニッチな情報収集と潜入調査が得意。ポジティブな姿勢と忍耐力で問題解決に全力を注ぎます。
目次
近隣トラブルとは
近隣トラブルの難しいところは、毎日のように顔を合わせる人たちがトラブルの原因になっていることで、双方が不快な思いをすることになりかねません。
近隣トラブルの原因は主にこのような内容が挙げられます。
- 隣人の所有物が部屋から溢れ出したモノや異臭で迷惑している
- 家の前にゴミを捨てられる
- ゴミ出しや分別ルールの無視
- ベランダ越しに部屋を覗かれる
- ベランダや共有スペースでの喫煙
- 許可なく敷地内へ入ってくる
- 楽器演奏・歌唱などの騒音問題や、足音、話し声といった生活音
- 防犯カメラの破壊
- 子どもが仲間外れにされる
- 身に覚えのない噂を立てられる
- 玄関前や廊下など共有部分の使用方法
- 車や駐車場での迷惑行為
- ペットの飼育マナー
- 常識範囲外の早朝や深夜の洗濯機使用
近年増加傾向にある「動画撮影」による騒音トラブル
近年では高価な機材を用意しなくても「動画配信」など撮影を気軽におこなえる環境があるため、配信者や動画クリエイターが増加しています。
作成している動画素材にもよりますが、過剰な歌唱や動画を盛り上げるために室内で騒ぐような、新しいタイプの騒音トラブルの相談が後を絶ちません。
近隣トラブルを避けるには
近隣トラブルは精神的な負担になり、精神衛生上も好ましくありません。
近所づきあいにおいては、できるだけトラブルを避ける、トラブルになったときは早急に解決できるよう平素から近隣住人とは良好な関係を築いておくことが重要です。
近隣トラブルはなぜ起こるのか?
近隣トラブルに巻き込まれてしまうことは、単純に不運のせいなのでしょうか。
ゴミ問題にしても、「隣人が異常な人格だった不運」で片づけないで、根底にあるトラブルの元となる原因があるはずです。
根本的な近隣トラブルの原因とは
隣人の嫌がらせ行動は言語道断ですが、それ以外で何らかの原因を挙げてみると根底にあるのは、自分と相手の行動、それから周りの環境が考えられます。
昔に比べ現在は、近隣住人との地域との接点があまりありません。
また、自らも周りと深い関係を望まないと考える人の増加も原因なのではないかと考えられています。
考えられる原因
- 近所つきあいの希薄化
- 自分中心で回りが見えていない(人に気を遣えない)
- 無意識に迷惑をかけていることに気が付かない
近隣トラブルが発生した場合
近隣住民の嫌がらせ、騒音や悪臭などトラブルが発生した場合は、トラブルの原因にあたる隣人に悩んでいる内容を伝えましょう。
お伝えする際は苦情という口調ではなく、穏便な態度で申し出て解決できればベストです。
しかし、直接隣人と話し合いをするとかえってトラブルが増長する他、「証拠を出せ!」など逆に言い返されるケースも少なくありません。
もし、直接の対話に抵抗があるならば、近隣トラブルの専門家に相談しましょう。
近隣トラブル相談事例
相談事例(1)
私の身内のことになるのですが、よくある近隣住民Bさんからの悪口・誹謗中傷によるトラブルになります。
妬みや陰口などは、致し方ないとして当人は何年も長い間我慢してきました。
しかし、最近は特に内容がエスカレートしていて、窃盗をしたという犯罪者のレッテルをはり周囲に吹聴しているようで、近隣住民から避けられていると感じることもあるためこの街で暮らすのが限界です。
本人の精神的な面と親族の名誉にも関わるので、さすがにこれは放置できないので、噂の真実と出どころについて調査をお願いしたいと思います。
あまりにもひどいので、犯人が特定できれば、「嘘の噂」を創作して近隣に触れ回っていたという話が、近隣住民Bさんに伝わりある程度の抑止になればと考えております。
ご依頼者が長年苦しめられているウソの噂話について、「噂の真実と出どころ」を近隣へ聞き込み調査をいたしました。
実際に噂話を耳にしている近隣住民は、少数ですが「ウソの噂話」と見抜いており信じている人はいないということがわかりました。
噂話を信じていないというとある住民は、近隣住民Bさんについて詳しくお話を伺うことがでしました。
該当の近隣住民Bさんは元々「虚言癖」があるようで、以前住んでいた地域でも同じようなできごとがあり今の地域へ引っ越ししてきた様子でした。
調査後に周囲の証言や証拠を揃えて、隣人住民Bさんと一緒に話し合いをする場を設けました。
このように根拠のないウソの噂話を広げる行為は「名誉毀損罪」に当たる可能性があります。
当事者自身で解決することはさらなる被害に発展させないためにも、調査会社に依頼するのがよいでしょう。
相談事例(2)
「うちより後から引っ越されてきたご一家で、一見すると常識的な方々なんですが…」
事の発端は、ゴミの出し方について注意したことによるものでした。
あまりに目に余るので、隣人(A子)さんがゴミを出したとき、やんわりと注意したらA子さんはみるみる不機嫌な顔になり、「だったらお宅の木はどうなんだ」と怒鳴りました。
ゴミ問題は町内会の人にお願いしようと思い直した矢先、隣人の嫌がらせが始まったのです。
すれ違いざまに「木を切れ!」と言われたりするようになりました。
更に嫌がらせはエスカレートし、庭にゴミや虫が投げ込まれるようになり、主人と一緒に隣人宅へ出向き「やめてほしい」とお願いしたところ、じゃあ失礼なことを言ったことを詫びろと言われました。
そもそも常識の範囲のゴミ出しをお願いしただけで、失礼に当たることは何一つしていません。
ところが自分たちの悪行についてはとぼけたフリをして、謝罪を求める隣人A子さん。
その後も嫌がらせは終わらずストレスで体を壊すようになり、精神的にも限界なのでなんとか証拠がほしいです。
ご相談いただいた「ゴミの出し方問題」と「木を切れ」発言について、隣人A子さんとお話いたしました。
町内会会長さんにも立ち会っていただき、ゴミの出し方ルールの確認と、ゴミ捨て場はみなさんで共有しているので決まりを守ってくださいと約束をしました。
しかし後日、「ゴミの出し方問題」が再浮上したためアフターサポートとしてご相談いただきました。
注意を促すため隣人A子さん宅へ伺ったところ居留守を使われ直接お話することは難しい状況でしたが、調査会社のように近隣以外の第三者の介入に効果があったようで迷惑行為はおさまりました。
隣人A子さんから「木を切る」ように指摘があったことに関しましては、「ゴミの出し方問題」の指摘に触発されてご依頼者の敷地から隣人A子さん宅へはみ出して育った樹木が気がかりでそのような発言を繰り返していたようです。
こちらはご依頼者へ日々の管理を気にかけてもらうことで解決しました。
樹木のお手入れ頻度を上げたことで、隣人A子さんと顔を合わせる機会と日常会話が増えてトラブルはおさまったようです。
「近隣トラブル」を未然に防ぐには
自らトラブルを避けていても予測不能に起こります。
被害者にならないために、できることから始めましょう。また、自分では気づかないうちに加害者になってしまうかもしれませんので気を付けましょう。
これから転居する場合は、普段からの近隣住民へご挨拶を心がけましょう。
また、自分自身もルールを守り、何か迷惑をかけそうなときは必ず断りを入れておきましょう。
あわせて、トラブルが起きた時の回避方法も考えてみましょう。
物件選びについて
マンションや一軒家の購入や、賃貸契約前に近隣の雰囲気をよく観察することが重要です。
- 近隣を歩いて住人を観察する
- 移住予定地域に詳しい知人に住み心地を聞く
- 騒音や異臭がないか有無
- タバコ、ゴミ処理など気になるところはないか確認する
- 違法駐車や派手な車両がないか確認する
近隣トラブル対策について
困ったときは第三者に相談しましょう
近隣の住人が原因で不快に思うことがあった場合、「苦情の伝え方」や「この件を伝えるべきか」ということで悩む人もいるはずです。
今回の相談事例のように、やんわりと注意した結果大きなトラブルになってしまうこともあります。
トラブルの内容や相手次第ですが、なるべく第三者に相談することを強くお勧めします。
自力で解決する場合
自力での解決希望で直接対面してお話する場合は、文句や苦情ではなく、できる限り困っていることを丁寧にお伝えしましょう。
文句や苦情に逆上しかねない相手でも、悩みとして相談されたら配慮してくれることも考えられます。
近隣トラブルの相談先
一番身近には管理会社や自治会がありますが、事態が大きくなり過ぎると面倒見切れないことがあります。
また警察に相談した場合は、嫌がらせに悩んでいても事件と認めなければ動きません。
直接相手と話すことができる調査会社なら安心
一人で抱えきれなくなった悩みは、まずは専門家に相談することが解決への近道です。
どのような対処法があるのかなどのアドバイスが得られるだけでなく、法的な角度からのアプローチによる解決も期待できるでしょう。
隣人トラブルの当事者と交渉して解決したい、あるいは損害賠償を求めたいと考えている場合は被害の証拠が必要です。根拠ある証拠を入手できるのも探偵社の強みです。
調査料金について
ご予算に合った調査プランを提案いたします
近隣トラブル解決に必要な調査料金は、被害状況に対する証拠収集や相手の身元確認、その他必要な情報収集を行ないますが、その情報の量によって費用が異なります。
まずはトラブル被害の状況などを具体的にお聞かせいただき、その事案に見合った調査プランを作成いたします。
ご契約以外の調査を事前説明なしに請求することはありません
近年では調査会社などで不正な料金を請求されるトラブルが多発しております。
当事務所では、ご契約された内容以外の調査をご依頼者の了承なしにおこなようなことは一切ございません。
もし調査のうえで追加料金が発生する場合は、必ず事前にご依頼者に調査の必要性、内容をご説明のうえ、ご了承をいただいてから調査いたします。
早期解決を目指しましょう
早期解決のご協力いたします。
近隣トラブルは一度発生してしまうと、その場所に住み続けるのが難しくなったり、肩身の狭い思いをすることになりかねません。
近所に住んでいるからこそ大ごとにはせず、ストレスの感じない生活を送りたいものです。
どうしても回避できずトラブルになってしまったときは、深刻になる前に相談するようにしましょう。
問題解決後も再び気がかりなことが起きた際には、アフターサポートもおこなっていますのでご相談ください。