あなたに浮気や借金など非があるわけではないのに、相手から一方的に離婚を要求された場合、あなたが離婚に納得できなければすぐに応じる必要はありません。
たとえ離婚をするにしても、離婚理由や財産分与についてきちんとあなたが納得した上で離婚手続きに進むことは必要不可欠です。必ず事前に離婚条件の取り決めを行なってからにしましょう。
相手に非があることが離婚の原因ならば、あなたには慰謝料請求する権利がありますし、隠された事実を知らなければ確実に損をします。
この記事では、一方的に離婚を要求してきた夫の真相を明らかにするための探偵調査についてまとめました。
あなたに不利な条件のまま離婚を強行しようとする相手にどのような対策が必要なのか一緒に確認しましょう。
執筆者:波多野
2023年9月21日 更新
目次
今回の相談内容
突然、夫から「もう一緒に暮らせない」といわれて
突然、夫から「もう一緒に暮らせない」と言われました。理由として私の普段の家事能力の無さを挙げられました。
私が離婚したくないことを告げると、しばらく別居したいと言うので、私は実家に身を寄せることにしました。ほとぼりが冷めたらやり直せると信じていました。
しかし、1カ月経たないうちに「やり直す気はない、帰ってくるな」と言われ、数日後に私の荷物と一緒に離婚届けが送られてきました。あまりに身勝手な行為が信じられません。
もしかすると女性がいるのではないかと調査を依頼しました。
調査ポイント
- 夫が突然離婚を切り出した本当の理由
- 浮気しているかどうか
- 調査結果によって離婚するかどうか判断したい
調査結果とご依頼者の決断
夫の身辺調査をしたところ、長年付き合っている愛人が妊娠していたことが判明しました。
10年以上結婚生活で妻の性格や行動について、過去に不満など口にしなかったのに、突然離婚の理由にしてきたこと、しばらく別居と言いながら1ヵ月以内に離婚届けを送り付けてきたというところに不自然さがありました。
調査結果に、ご依頼者は心痛な思いを隠せないようでしたが、確実な証拠を手に入れたことで慰謝料請求へ前向きな姿勢へと切り替えていました。
一方的な離婚要求は認められる?
基本的に、一方が離婚を要求しても相手の同意がない離婚は認められません。
離婚するか否かを決める選択権は、離婚を請求された側が持っています。
離婚したい側の意思が認められない具体的な根拠とは何でしょうか。一人の人間の人生設計を大きく狂わす
離婚すれば、結婚してから当たり前にように思い描いてきたライフプランから大きく逸れることになります。
一方の気持ちの変化だけで、相手の人生にまで大きな損害をもたらすことになるのです。当然、結婚がそうであるように離婚も2人の合意のもと行なうのが正しいはずです。
有責配偶者からの離婚は認められない
離婚の原因を作った配偶者を「有責配偶者」といいます。有責配偶者から離婚を決めることは許されていません。
例えば以下の事例のように、相手側が離婚原因をつくっておきながら離婚を強要しようとしても、絶対にすぐに応じないで考える時間をとりましょう。
- 不貞行為
- モラハラ・暴力
- 悪意の遺棄(配偶者の生活を見捨てる行為)
離婚届を勝手に出されるのを防ぐ方法は?
浮気した側が一方的に離婚を求め、相手が離婚に合意しない場合、きちんとした話し合いをすることなく勝手に離婚届を提出するといったトラブルも少なくありません。
離婚届は、相手の同意なく届けるのは違法行為です。
しかし実際には役所で書面が本人の者か確認する術はないので、不備がない限り受理されていまい、その時点で離婚が成立してしまいます。
それを回避する方法が離婚届の不受理申出書です。
離婚回避の先手を打つ!
離婚届の不受理申出書は、お住まいの市区町村の役所で行なうことができます。 離婚を強く望んでいる配偶者なら、知らぬ間に離婚届を出しかねない、と不安がある方には先に離婚届不受理申出書を役所に提出しておくことをおすすめします。
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