「最近自分のスマホに監視アプリが入っている気がする」と不安を感じ、生活を送っていませんか?
監視アプリは個人情報が漏えいします。
個人情報の漏えいすると、最悪の場合事件に巻き込まれることもあります。
この記事では、監視アプリの概要や、自分のスマホに無断でインストールされた発見方法や、監視アプリなど解説します。
目次
監視アプリとは?
監視アプリは本来、安全や機器の管理、情報セキュリティの目的で使用されるために開発されました。
目的は以下のとおりです。
アプリによって若干異なりますが、さまざまな機能が備わっています。
代表的な機能は以下のとおりです。
主な機能から見てもわかる通り、監視アプリがインストールされている場合は、スマホの中身を把握できます。
正しい目的で使用すれば、安全管理に役立つ強力なツールとなります。
しかし、悪意をもって使用するとプライバシーを侵害できるツールとなります。
自分のスマホに無断でインストールされている場合は、一刻も早く発見し、削除する必要があります。
監視アプリの発見方法
自分のスマホに監視アプリがインストールされているのであれば、一刻も早く発見し、削除すべきです。
監視アプリは、一般的なアプリと異なり、【アイコンを消せる】機能が付いたものがあり、発見方法を知らないと気づきにくい特徴があります。
ここでは、発見方法について詳しく見ていきます。
設定のプライバシーを確認する
スマートフォンの設定には、アプリごとのアクセス許可やプライバシー設定を確認できる機能があり、監視アプリが使われている可能性のある機能を特定できます。
iPhoneでプライバシー設定を確認する方法
Androidでプライバシー設定を確認する方法
不審なアプリがないか確認する
監視アプリはアプリ名やアイコンを偽装して、相手に発見されづらいようにされていることが多いです。
不審なアプリを発見するためには、以下の手順で確認してみましょう。
iPhoneの場合は「設定」→「一般」→iPhoneストレージ。
Androidの場合は、「設定」→「アプリ一覧」を選択します。
不要と思われるアプリや、身に覚えのないアプリを発見した際は、念のため監視アプリではないかを調べましょう。
また、直近でインストールされたアプリを確認し、不審な履歴があった場合は、そのアプリを重点的に確認しましょう。
アプリストアを確認する
アプリをダウンロードする際の、公式ストアの履歴を確認することで、不審なアプリがインストールされていないかを発見できます。
iPhoneの場合
「App Store」を開き、「アカウント」→「購入済み」からインストールアプリを確認します。
自分でインストールした記憶がないアプリを発見した際は、詳しく調べてみましょう。
Androidの場合
「Google Play ストア」を開き、「プロフィール」→「管理」または「アプリとデバイスの管理」を選択し、iPhone同様に不審なアプリがないかを確認します。
サイバーセキュリティ会社に相談する
監視アプリによっては、公式ストアを通さずにインストールされているものもあり、自分での発見が難しい場合があります。
自分で監視アプリを特定できない場合は、専門家に相談するのが最も安全な方法と言えます。
セキュリティ会社毎のサービス内容を知り、評判や口コミも参考にして、信頼できそうなサイバーセキュリティ会社に依頼することも一つの手法として覚えておきましょう。
監視アプリの種類
監視アプリの発見方法について理解した後は、実際のアプリについても見ていきましょう。
使用されている可能性の高い監視アプリ6つについて、それぞれの特徴や使用方法についてまとめました。
監視アプリの種類によって、どのような特徴や機能があるかを知り、インストールされている場合どんなリスクがあるのかを知り、対策することが重要です。
ケルベロス|アイコンを隠せる監視アプリ
ケルベロスは、元々は子どもの見守りやスマホの紛失時の盗難防止といった防犯対策の一貫として開発された監視アプリです。
一方で、浮気調査アプリとしてのイメージも強く、相手のことを調べたいという目的で、このアプリをインストールする人もいるようです。
特徴は以下のとおりです。
通話履歴やSMSのログ確認ができる
ケルベロスをインストールしていると、通話履歴やショートメールでのやり取り記録を確認できます。
特に、ショートメールについては、やり取りの履歴だけではなく、チャット内容まで全て把握できます。
「監視されている気がする」と悩みを抱えている場合は、SMSでのやり取りは控え、他の端末に切り替えることをおすすめします。
GPS機能オフ状態でも位置情報が把握できる
ケルベロスは、GPS機能を切ったとしても、どこにいるのか所在地を把握できるため、アンインストールしない限りは現在地を把握されてしまいます。
遠隔操作でのカメラ撮影が可能
遠隔操作でスマホのカメラ機能を使える特徴があり、自分が気が付かないうちに使用されてしまうリスクがあります。
カメラ撮影したとしても、操作されたスマホの画像フォルダーには記録が残らず、撮影されたかどうかは気づきません。
また、カメラ操作だけではなく、スクリーンショットを撮影できる機能もあるため、相手がリアルタイムで閲覧しているスマホ画面を詳しく知ることができる特徴があります。
「アプリ非表示設定」が可能
ケルベロスはアプリを非表示にでき、インストールされているかを発見しづらい特徴があります。
Spyzie|SNS・マッチングアプリの内容が確認できる
Spyzie(スパイジー)は無料版のアプリではなく、有料の監視アプリです。
iOS、Androidそれぞれのスマホで利用可能で、さまざまなプランがあり、料金によって使える機能が異なります。
マッチングアプリ内の会話内容も確認できる
SpyzieはLINEやメールでのやり取りだけではなく、マッチングアプリ内での相手とのやり取りも確認できます。
そのため、浮気調査したいといった目的で利用した場合、マッチングアプリのやり取りから、カレンダー、通話記録と照らし合わせて、どんな行動を取っているかを把握できます。
Androidアナライザー|LINEの内容を閲覧可能
Androidアナライザーは、PCにインストールした後、アンドロイド携帯端末に専用アプリをインストールすることで、主にLINEなどのトークをはじめ、画像の閲覧や通話履歴を確認できる監視アプリです。
この監視アプリも、元々は子どもの犯罪防止や、近年深刻となっている「LINE上での悪質な嫌がらせやイジメ」からわが子を守るために開発されましたが、犯罪にも利用されているのが実態です。
LINEトークをリアルタイムでPCから閲覧可能
Androidアナライザーの最大の特徴としては、LINE閲覧です。会話している相手の名前やトーク履歴、送受信内容をPCから監視できます。
個人トークはもちろんのこと、グループラインでのトーク内容も閲覧できます。
他の監視アプリと比較すると、LINE上でのコミュニケーションを詳しく監視したい場合に有効です。
1分間隔で把握できるGPS情報
GPSでのリアルタイム追跡の更新間隔は、「1分」「5分」「15分」「30分」「1時間」から選択が可能です。選択した時間に応じて、自動でPCに知らせてくれます。
また、過去の位置情報についてもさかのぼることができ、特定の場所に行った履歴があるかを確認できます。
iPhone版のアナライザーもある
iPhoneユーザーの方はインストールできない監視アプリと思われがちです。
しかし、今まで説明した機能以外に、監視アプリとして一般的に想定される機能を備えており、スペックの高さが人気でiPhone版は「iPhoneアナライザー」が存在します。
Prey Anti Theft|高精度のGPSが搭載
Prey Anti Theft(プレイアンチセフト)は、スマホの紛失や盗難時に備えた「防犯」として開発された監視アプリですが、浮気調査を目的として利用を検討する方もいる
ようです。
iOS・Androidいずれの端末でもインストール可能で、無料版と一部有料機能があり、今回は無料版での特徴について解説します。
高精度のGPS追跡とお知らせ機能がある
GPS機能は、有料プランを契約しないと使用できない監視アプリも多いなか、Prey Anti Theftは無料で利用できます。
そのほか、特定のエリアに出入りした際に通知してくれる機能も備わっています。
遠隔操作でスマホを操作できる
これまでのPrey Anti Theftは、iOSからのインストールの場合、アイコン画面をカモフラージュできる機能がありました。
しかし、最新アップデート版には、この機能が利用できなくなったため、相手に気づかれやすくなり、無断インストールの観点ではセキュリティが強化されています。
一方で、Androidについてはアイコン操作機能ではなく、アプリを非表示させることが出来るため、Androidスマホを利用している場合、セキュリティ面では注意が必要です。
AirDroid|スマホ画面のリアルタイム表示が可能
AirDroid(エアードロイド)は、PC経由でスマホ操作を行なうために作られた監視アプリです。
元々はAndroidのみ対応しているツールでしたが、現在はさまざまなデバイス同士でファイル交換が可能となっています。
リアルタイムでスマホ画面を表示できる
アプリを起動すると、その時に表示されているスマホ画面をリアルタイムで閲覧でき、本来スマホで操作すべき機能をPCからも操作できます。
例えば、アプリの確認やインストール、ファイル転送、メッセージ管理などです。
スマホ操作よりもPCで操作したほうが楽な方には便利な機能となっています。
Wi-Fiに接続していない場合でも使用可能
ファイル転送については、他のアプリだとスマホとPCが同じWi-Fiに接続している状態でないと実施できないことが一般的です。
しかし、AirDroidはスマホがWi-Fi接続していない、モバイルネットワーク接続の場合でも操作が可能です。
mSpy|通話履歴の取得ができるアプリ
mSpy(エムスパイ)は、公式サイト上では「子どもの安全や企業が従業員の生産性を確認する」ことを目的とした監視アプリであるとしています。
mSpyは有料版のみのアプリとなっており、LINEなどのSNSでのやり取りまでを監視したい場合は、上位のプランを契約する必要があります。
基本プランで使える機能は限定的
mSpyは大きく、基本プラン・プレミアムプランがあり、基本プランはGPS追跡機能、通話記録の確認ができます。
メールやLINEのやり取りまで詳しく把握したい場合は、プレミアムプランに申し込まないと確認できません。
監視アプリの無断インストール対策
これまで監視アプリについて発見方法や特徴について詳しく解説してきましたが、第三者からの監視アプリの無断インストールを防ぐための対策方法
についても、是非知ってきましょう。
主要な対策方法4つをご紹介しますので、実施しておくと安心です。
スマホを常にロックする
ロック機能を設定しておくことは、誰かに操作されることを防ぐ上で非常に重要です。
「設定していない」という方は、すぐに取り掛かってください。
不安な方は安全性の高いパスコードを設定し、定期的に変更することも重要です。
現在、多くのスマホで「指紋認証」「顔認証」といった生体認証を設定できるので、セキュリティを強化する上で設定しておくのもよいでしょう。
強力なパスワードを使用する
パスワードを設定している方であっても、安全性として「弱いパスワード」であれば、第三者に簡単に見破られてしまい、不正アクセスされるリスクが高まります。
強力なパスワードとは、8文字以上で、アルファベットの大文字・小文字、数字、特殊文字を組み合わせたパスワードのことを指します。
「複雑にすると、設定したパスワードを忘れてしまうので嫌だ」と思う方もいるかもしれませんが、自分のスマホを守る対策方法として、覚えられる範囲で設定しておきましょう。
デジタルセキュリティに強い調査会社に依頼する
万が一、自分のデバイスに監視アプリがインストールされた疑いがある場合は、デジタルセキュリティに強い調査会社に相談することも検討しましょう。
調査会社では、高度な解析技術を用いてスマホをスキャンし、悪意のあるソフトウェアや不正アクセスを発見し、適切な対策方法を提案してくれます。
個人で出来る対策をいくつかお伝えしましたが、自分で対策することには限界があります。
スマホのセキュリティを強化できるので、専門家に調査依頼することは有効な手段です。
ファミリー調査事務所で実施しているフォレンジック調査
当事務所には、OSCP(Offensive Security Certified Professional)の資格を保有するホワイトハッカーが在籍しており、フォレンジック調査を実施しています。
フォレンジック調査とは、PCやスマホなどの機器を詳しく解析し、ハッキングの痕跡や不正アクセスの証拠を見つけ出す調査です。
フォレンジック調査の具体的な内容
調査結果から状況にあった対策を提案
調査結果をレポートとして提出いたします。
ハッキング被害の実態が確認された場合、脅威となる原因を取り除くためのサポートをいたします。
また、調査結果をもとにご依頼者の不安や悩みの解決策を提案いたします。
このように、ハッキング被害に対抗する調査サポートはチームで行なうことで、セキュリティを強固なものにし、あなたの安全を守ることにつながります。
監視アプリの無断インストールが疑われる場合は当事務所にご相談を!
スマホの監視アプリについて発見方法や対策、アプリの種類ごとの特徴について詳しく解説してきました。
ほとんどの監視アプリは、スマホの紛失や盗難時の対策用や、大切な家族を守るために開発されました。
しかし、対象人物の監視などの目的のために使用している人も多くいます。
発見できれば違法行為で訴えることもできますが、無断でインストールされないために、日頃からスマホのセキュリティ意識を高めることが大切です。
しかし、自分での対策には限界があります。
対応できない場合は当事務所にご相談ください。
監視アプリの発見に精通した調査員が、対応いたします。
執筆者:米良2025年1月31日
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。