ストーカー行為は、自分だけでなく対象となる人々にも多くの精神的、物理的なダメージを与える非倫理的な行動です。
この行為は法的にも罰せられる可能性が高く人間として正しくない選択であることは明らかです。
もし「ストーカーをやめたい」と考えているなら、その決断は非常に重要であり、賞賛に値します。
本記事では、執着心から解放され、より健全な人間関係を築くための具体的ステップを提案します。
執筆/監修者:山内 和也2023年10月21日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
目次
1- ストーカー行為の重大性
ストーカー行為は多くの国や地域で法的に罰せられています。
罰則には罰金、拘束、そして犯罪記録が残る可能性があり、就職や将来の人間関係にも大きな影響を与える可能性があります。
自己破壊的行動
ストーキングはしばしば執着心や依存心から生まれますが、それ自体が非健康的なメンタリティです。このような心情状態は、ストーカー自身の心の健康にも悪影響を及ぼします。間違った愛の形
愛や好意は相手の幸福を考え、尊重と共感から成り立つものです。ストーカー行為はそれとは正反対であり、自分自身の感情や欲望を優先させています。社会的孤立
ストーカー行為を続けると、社会的に孤立する可能性があります。家族や友人からのサポートを失い、コミュニティでの信頼も失うでしょう。上記の点からも明らかなように、ストーカー行為をやめることは非常に重要です。
それは自分自身のため、そして他人の心の健康と安全のためにも必要です。
ストーカー行為をやめることで、、より健全な人間関係を築き、自分自身の心の健康を取り戻すことができます。
2- ストーカー行為がもたらす法的な問題
ストーカー行為は多くの場合、犯罪として記録されます。これがあると、就職やビザの申請、将来的な生活に多大な影響を与える可能性があります。
ストーキングは罰金や刑罰が科されることが一般的です。このような罰則は国や地域によって異なる場合がありますが、高額な罰金や拘留、あるいは懲役につながる可能性もあります。
被害者や関係者は、ストーカーに対して制限命令や保護命令を申請することができます。これに違反すると、更なる法的な問題に直面する可能性があります。
被害者はストーカーに対して民事訴訟を起こす可能性もあります。これにより、損害賠償を求められる場合があります。
犯罪記録や制限命令、裁判によって、周囲からの信頼や評価が大きく低下する可能性があります。これは職場での評価や人間関係にも影響を与えます。
ストーキングによる法的な問題に対処するためには、弁護士費用や裁判費用が発生します。これは経済的にも大きな負担となるでしょう。
ストーカー行為をやめることで、これらの法的な問題を避け、自分自身と他人の生活をより健全なものにすることができます。
何らかの理由でストーキング行為を続けている場合、即座にその行為を止め、法的な支援や心理的なケアを受けるべきです。
3- ストーカー解決相談事例
ストーカー行為を終わらせる過程
このセクションでは、実際に解決に至ったケーススタディを紹介します。
相談者は30代の女性会社員でした。
恋愛がうまくいく場合もあれば、そうでない場合もあります。
しかしここで問題なのは、恋愛の「スタートライン」すら偽りで塗りつぶされていた場合、それは真の恋愛とは言えないのです。
相手が、体目当てで近づいてきたり、詐欺的な意図を持っていたりする場合も考えられます。
そういった状況下でも、「忘れられない」「なぜ別れたのか、相手の本当の気持ちが知りたい」と考えてしまう人も少なくありません。
今回相談に来た方も、このような状況に陥っていました。
以下で、この相談がどのように解決に導かれたかを詳しく探っていきます。
ある人にストーカーまがいなことをしてしまいました。ストーカー行為をやめたいと思っています。力を貸してくださいませんか。
それはどのような内容でしょうか。ストーカー行為をやめたいのですね。
はい!数週間前、食事をする約束をしていたのですが、相手が当日にドタキャンをしてきたんです。メールにも電話にも出てくれないので、予約したレストランをキャンセルして自宅に帰りました。後日、相手にどうしてドタキャンしたのか電話で聞いてみたら、急に怒り出したんです。
食事をする約束を破ったのは先方のほうなのに、いきなり怒り出したのですか?
そうです。それだけでなく、わたしに非があるようなことまで言い出して…、どうしてそんなことを言うのかわかりませんでした。連絡をしても出てくれないので、それでついストーカーまがいのことをしてしまったんです。
わかりました。それでは、どのようなストーカー行為をしているのか、正直に話していただけませんか?
実は、交際期間が短くて、相手の自宅も知らないんです。わたしが知っているのは相手の名前と勤務先で、SNSの投稿を見て、相手が出かけているエリアにわたしも行ってみたり、会社の帰りに待ち伏せたりしましたが、自分のやっていることが情けなくなって。約束を破ったのは相手なのに、どうしてわたしが怒られなければならないのか、理由があるなら知りたいのです。本当の理由は別にあって、ただ別れたくて逆ギレしたようにしか思えなくて...
先方がなぜ約束が破ったのか。ご自身に非があるのか、先方が今どのような気持ちでいるのかがわかれば納得するということですね。
はい。そうすれば、ストーカー行為もやめられる気がします。もうこんなことは早くやめたいんです!そこで、相手に直接聞いてもらいたいのです。お話が難しければ、手紙を渡すだけでもいいのでお願いします。
1つ約束してください。調査のあいだは、決して先方と接触をしないようにしてください。ご依頼者が動いてしまうと、ストーカー行為になり、私たちも加担したと思われてしまうので。先方にはご依頼者の気持ちをお伝えするように努めるので、普段と変わらない生活をしていてください。それから、SNSのアカウントを一時凍結することはできますか?あと、ラインや電話を頻繁にやり取りしているのであれば、調査が終了するまで控えるようにお願いします。
わかりました。電話もラインも一切いたしません。
もし、先方に会いたいなど、ストーカー行為の衝動に負けそうなときは、私たちに連絡をください。調査が済むまでは、趣味に没頭するなどの時間を作って気を紛らわせてください。万が一、ご依頼者が動いてしまった場合は、調査を「中止」せざるを得なくなります。最悪のケースでは警察に通報することになります。これがストーカー行為を辞やめる最後のチャンスだと思って、調査が終わるまでの期間を過ごしてください。
調査は完了いたしました。単刀直入に申し上げると、ご依頼者は「騙されていた」ことがわかりました。
え?どういうことですか?
食事の約束をドタキャンしたり、一方的に連絡を断ったりして、おかしいと思いませんでしたか?
わたしが何か嫌われるようなことしたのかとずっと思っていました。
今回、お話を伺った際、内容の矛盾点から先方に必ず嘘があると思い、調査した結果、先方が「既婚者」であることが判明しました。
そういえば会う場所は決まってホテルだったので、自宅について聞いた時とき、「部屋が汚いから」「掃除したら招待するね」と言われたままでした。そうですか、既婚者だったんですか…、全部ウソだったんですね。
残念ですが。しかし、これで「ストーカーまがい」なことをやめることができそうですか。
もちろんです。騙されていたとは思っていなかったので、気持ちを整理するまでに時間がかかりそうですが…。今回の件ですが、相手に対して慰謝料請求をすることは可能でしょうか?
隠したのが『妻の存在』ですから、慰謝料を請求することは可能です。弁護士を紹介しましょうか?
はい、許せません。よろしくお願いします。
調査の結果、ご依頼者の交際相手は既婚者だったことがわかりました。弁護士に相談したところ、独身だとウソをついて性的関係を持った行為には不法行為が成立することがわかりました。慰謝料は低額になる可能性はありますが、ご依頼者は弁護士に正式に依頼しました。
4- 執着から解放させるためには真実が必要
執着から解放されるためには、多くの場合、真実に直面することが有用です。
無知や不確実性はしばしば不安や執着を煽る要素となるため、事実を明らかにすることで心の平穏を取り戻せることがあります。
ただし、真実が必ずしもポジティブな結果をもたらすわけではありません。
真実が厳しいものである場合、それに対処するための精神的な準備やサポートが必要となることもあります。
真実を知ることで、一時的には痛みが増すかもしれませんが、長期的には問題に対処し、前に進むための第一歩となることが多いです。
また、執着を手放す過程は個人差があり、真実以外の要素(例えば、時間、セラピー、対話など)も大いに役立つ場合があります。
真実が一つの解放方法であることは確かですが、それだけが全てではありません。
復讐心による執着には
復讐心による執着は非常にデリケートで危険な感情です。
これにより、自己破壊的な行動に走ったり、他人を傷つけたりするリスクが高まります。
また、心の平穏や生活の質が低下する可能性もあります。
- 認識と受容:最初に、自分が復讐心に囚われていると認めることが重要です。この認識がなければ、問題に対処するための手段を探すことは難しいでしょう。
- 真実を探求:復讐心が何に起因しているのかを明らかにすることで、感情に対する理解が深まります。しかし、真実が必ずしもあなたの感情を和らげるとは限りません。
- 感情の分析:復讐心が具体的に何に対して、どのような形で表れているのかを理解するためには、自分自身の感情や考え方を深く分析することが有用です。
- 時間と距離:時には、問題から離れて時間をかけて考えることで、感情が和らぐ場合もあります。
復讐心に囚われている場合、その感情に任せて行動する前に、冷静に状況を評価し、可能な限り健全な方法で対処するよう心がけましょう。
5- まとめ
キーポイントは「後悔を避ける」
ストーカー行為は、相手の感情やプライバシーを無視し、自分の思いを一方的に押し付けるものです。
これは間違いなく社会的にも個人的にも受け入れられない行動です。
相手を待ち伏せたり、プライベートに侵入したりしても、相手が喜ぶことはありません。このような行動は恋愛とは言えません。
もし「ストーカー行為をしてしまいそうだ」と感じている、またはすでにそういった行動に走っている方は、以下のポイントに注意してください。
ストーカー行為を止めるために考慮すべき点
- 親しい友人や家族に相談する。
- ストーカー行動に対する専門のカウンセリングを受ける。
- SNSを通じての情報収集を停止する。
- 対象の人物との物理的な距離を確保する。
- 新しい恋愛に目を向ける。
- 孤独な時間を減らす。
ストーカー行為は法的にも問題ですが、もちろん被害者にとっても精神的な負担が大きいです。
「ストーカー行為をやめたい」と真剣に考えている方は、専門の調査事務所で相談することも一つの手段です。
そこで、ストーカー行為を止めるための具体的なアプローチを共に考えましょう。
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