お子さんから仲間外れや嫌がらせをされていると相談されたり、いじめられている雰囲気を感じとった場合、親としてどのような対応をとったらよいでしょうか。
子どものいじめは「学校」という狭い空間で起こり、「子ども同士のケンカ」ということで学校もあまり向き合ってもらえず、事態が悪化する傾向があります。
お子さんのいじめ対策と証拠収集は、親が率先して協力できるお子さんを助けるための方法です。
当事務所で行う「いじめ調査」をご参考に問題解決へ進みましょう。
執筆者:湯出2024年2月23日
ニッチな情報収集と潜入調査が得意。ポジティブな姿勢と忍耐力で問題解決に全力を注ぎます。
目次
いじめ調査の相談事例
小学生のお子さんをお持ちのお母様からいじめ問題のご相談です。
最近小学生の子どもの様子があまりよくなく元気がありません。
どうやら、同級生から「暴力的いじめ」を受けている様子で、クラスのママ友が現場を見かけたことから発覚しました。
毎朝泣きながら起きてきて、理由を訊ねたところ朝を迎えるのが怖いとのことでした。ランドセルを見るといじめ現場を思い出してしまい、トイレで吐いてしまう状況です。
登校時は身体が動けず、頑張って家を出発しても引き返してしまい布団へ逃げ込んでしまいます。また、心配した同級生が迎えにきてくれても登校が難しい様子です。
学校には担任の先生へ相談しましたが、まともに取り合ってもらえず「いじめが起きている事実はありません」と報告がありました。
いじめの確認方法はクラスでいじめのアンケートをおこなったようで、アンケート用紙を見せてもらいましたが「いじめ」が起きている現状を隠したいようです。
なお、「いじめ」が発覚した場合、加害児童とその保護者、学校に訴訟を起こすなどは考えていません。
現在はいじめが原因で不登校の状態で、子どもの小学生時代をこのままムダにさせたくありません。また安心して学校へ通えるように解決のご協力をお願いいたします。
調査方法
加害児童やその保護者へのいじめの有無と、学校側にいじめが起こっていることに対しての証明を調査いたします。
調査に関しまして、ご依頼者とお子さまの協力が必要です。いじめの加害児童について詳しく調査するため、このような情報をご用意いただきました。
- いじめの状況がわかるように時系列にまとめられた資料
- クラスの連絡網
- ママ友PTAのLINEやSNSでやりとりされたスクリーンショットや通話履歴のコピー
- クラスの写真
お預かりした情報を元に、いじめ加害児童の登下校時に張り込み調査をおこない、いじめグループの会話の録音をしていきます。
併せて、お母様には後日おこなわれる保護者会の様子を録音するため、小型録音機を貸出しして調査のご協力をお願いいたしました。
調査報告
ご依頼者のお子さんは、いじめが原因による「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を発症している可能性もありますので早急に調査を進めます。
はじめに加害児童を中心に調査をしました。
該当クラスでは実際に「いじめ」が起こっており、加害児童以外のクラスメイトは「自分が次の標的にされるのでは」という恐怖感から「いじめ」はおこなわれていないと発言した様子でした。
お母様が参加された保護者会の録音内容は、「いじめ」が原因による不登校をテーマに取り上げてもらいましたが、加害児童の親御さんは「いじめ」が起きていることを認める様子はありません。
また、加害児童のリーダー格のお母様は、お子さんが「いじめ加害」の中心的児童だということや、このいじめが原因でご依頼者のお子さんはPTSDを発症してしまった件に関してはご主人に知られたくないという内容でした。
調査報告2
捜査報告の後日、ご依頼者からママ友のランチ会がおこなわれるとお知らせがあり、現場へ調査員を派遣いたしました。
ご依頼者グループの近くで録音をおこない、「いじめ」の話題をテーマにお話いただきました。
みなさんのご家庭でもクラスのいじめ問題についてお話されているようで、日常的に行われているいじめや不登校になった原因は第三者から見ても「加害児童が中心」に実行されている証拠がとなりました。
この証言が決定的となり、学校側、加害児童とその保護者はいじめを認める結果となりました。
いじめ問題の解決に向けて、このような解決方法がおこなわれました。
加害児童の保護者へは、ご相談時にもお話に出ていた通り訴訟は起こしませんが、お子様が患っているPTSD治療の協力を要求しました。
- 学校側
- いじめ加害児童
- 加害児童の保護者
安心して登校できるような環境づくり
おこないの謝罪と絶対に誰に対してもいじめをしない約束
PTSD治療の協力(治療費請求)
いじめられた人間にとっては深く傷を負い回復するには難しい可能性もあり、簡単に他人から人生を壊されてしまいます。
もし加害者側だった自分がいじめられてしまう「被害者」側になった時の想像力を働かせて、決していじめに加担してはいけません。
問題解決は、どちらもご家族のサポートと応援が必要です。
いじめ現場をプロファイリング
「いじめの現場」について調べるには、はじめに「いじめ加害者」たちの情報を収集しましょう。
クラスの集合写真をお子さんと一緒に見ながら誰がいじめをするのか割り出します。他の学級の生徒がいたら、必ず学年と組、該当人物の名前を確認します。
併せて、いじめに参加していない生徒の親と交流を深め、学校の状況を確認できれば第三者ならではの意見や情報を知ることができます。
現場をシミュレーションする
学校の様子をシミュレーションしてみましょう。視覚的に状況が説明できるので、お子さんもいじめ現場の説明がしやすくなります。
身近な道具を使い、学校や校庭、通学路などを再現した模型を使用して、お子さんに状況を確認しましょう。
お子さんの日常的な「登校→授業(移動含む)→下校→帰宅」といったスケジュールを元に、いじめ加害者と頻繁に遭遇するタイミングと場所の詳細を把握しましょう。
いじめられる時間や、学校内や校庭へ移動する時、下駄箱やトイレの場所でも、わずかな異変をヒアリングすることで証拠の真実さが確認できます。
SNSによるいじめを追う
学生に日常化したSNS
小学校の半数近くの児童はスマートフォンが普及して、SNSの使い方に長けている子どもが増えています。さらに、クラス全員が参加しているSNSも存在している様子も伺えます。
SNSを利用するいじめのパターンは、グループトークなどひとりだけ仲間外れにしたり、悪口や誹謗中傷を堂々とあるいは、いじめの当事者にだけわかるように暗に示すこともあります。
証拠になる投稿を発見したら、スクリーンショット(スクショ)を撮影することをお子さんにも共有しましょう。
アカウントの乗っ取りやなりすましに注意
頻繁にSNSを使用しているお子さんは、アカウントを複数もっている可能性があります。SNSを使ったいじめには、アカウントを乗っ取って本人になりすまし、あらぬ疑いがされるような投稿をする場合があります。
※「アカウントの乗っ取り」犯罪でございます。必ずスクリーンショットを撮影しましょう。
いじめが確認できる動画やスクリーンショットはパソコンへ保存しておきましょう。ご自身で対応が難しい場合は、探偵や調査会社へ証拠収集の依頼をすることでいじめの証拠を集めることが可能です。
いじめ現場の証拠を撮影する
小型カメラを被害現場へ定点設置
市販の小型カメラを定点設置して、いじめの現場を撮影しましょう。
小型カメラを設置する際の電源に関しては、長期間電源で取り換え不要タイプが好ましく、調査中の2週間以上使用が保てるタイプのカメラをおすすめいたします。
また、夕方や校内の暗い場所でいじめられるようであれば、暗視でも明確に撮影できるナイトショット機能が付いたカメラをご用意ください。
いじめの頻度や場所、時間帯などによってもカメラに求められる精度が異なりますので、定点設置する場所に合わせたカメラを用意しましょう。
カメラ設置後は、毎日いじめの頻度や内容、時間帯などを確認しましょう。頻発している場合は、早期段階でいくつかの証拠が撮影できているかもしれません。
小型カメラを子どもに持たせる
お子さんに小型カメラを持たせることで、「子どもの視点」からいじめの状況を撮影できます。
近年では子供向けのデジタルカメラが普及しており扱いやすいモデルが販売されています。使い方は親子で撮影練習してとっさに撮影できるようにしましょう。
証拠収集は探偵へご依頼ください
お子さんを現状から助けるには「いじめを受けている」という現場の証拠が必要で、手助けできるのはご家族の協力が不可欠なのです。
家族や自身での証拠収集が難しいときは、証拠収集のプロである探偵へ依頼することをご検討ください。また、ご相談時に「どのような証拠が必要か」のような収集方法も案内いたします。
当事務所では無料で相談を受付しておりますのでお問い合わせください。
いじめの無料相談窓口
証拠収集が重要!示談や裁判で有利になります。
親が子ども同士のいじめに対し、どこまで真摯に受け止め行動するかによって今後の人生が決まります。状況によっては引きこもりや人間不信になってしまう可能性もありますので、お子さんを救うために解決へ向かいましょう。
ファミリー調査事務所では話し合いの立ち合い、書類作成、弁護士の段取りなど、ご依頼者の希望の解決の形に添った調査やサポートを承っておりますので安心してお任せください。
また、アフターサポートも行なっておりますので、問題が治まった後に発覚したできごとにも対応いたします。
お問合せフォーム・電話・メール・LINEにて土日・祝日問わず24時間お受けしています。ご相談は無料です。
いじめ問題解決にご協力させていただきます。