探偵に調査を依頼する機会は、おそらく一生に一度のことでしょう。
そんな慣れない探偵選びに迷っている方は、ぜひこの記事をお読みください。
あなたの依頼内容・予算・難易度によって相性の良い探偵社は複数社あると思います。
しかし、絶対選んではいけない探偵社も存在します。
今回は、リスク管理の視点で探偵選びについて解説いたします。
探偵選びに困っている方は、まず当事務所の無料相談をご利用ください。
執筆者:波多野 里奈2023年11月29日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
目次
リスクを避ける探偵選びは重要
ご依頼者からすると、抱えている問題を解決するために「何がなんでも真実を知りたい」と思うのは当然の感情で、自分の要望を叶えてくれる探偵を選びたいというのが本音でしょう。
しかし、探偵は国の定めた法律の範囲内で活動することが認められているため、どんな手段を使ってでも調査を行えるわけではありません。
探偵社の中には、報酬目当てで違法と知りながら、犯罪行為など本来依頼を受けることが不可能な依頼を引き受ける危険な探偵も存在します。
あるいは、もっと最悪なことには、探偵業の届出を出していない「自称探偵」を名乗る者がその権限なく調査行為を行ない違法となる事例もあります。
依頼者が探偵に違法行為をそそのかす行為はもちろんダメですが、依頼者が知らないうちに、探偵が違法な調査手法を行なった結果、逮捕されたり民事訴訟を起こされた場合には、依頼者もその責任を問われることがあります。
トラブル解決のために依頼した探偵調査が、さらに追い討ちをかけて違法行為として有罪になった場合には、トラブルの二重苦に陥る最悪な結末になることでしょう。
そういったトラブルを避けるためにも、リスク管理として健全な探偵を選ぶことは重要だといえます。
Q:探偵調査で違法行為が行われた場合、依頼者も有罪になりますか?
一般的に、探偵調査が法に反する行為や違法な手段で行われた場合、依頼者も法的な責任を問われる可能性があります。
法には探偵や調査者に対して遵守すべきルールがあり、それを守らない場合には刑事罰や民事訴訟の対象となることがあります。
探偵調査が違法と見なされる可能性がある行為には、不正な盗聴、侵入、プライバシーの侵害などが含まれます。
これらの行為は法律で規制されており、依頼者がそれを知りつつ行動した場合、法的な責任を問われることがあります。
依頼者が合法的で倫理的な手段で探偵調査を依頼し、探偵が法を守って活動すれば、依頼者に法的な責任は生じません。
しかし、違法な行動を促進したり関与したりすることは避けるべきです。
合法的な手段で問題を解決することが最良の方法です。
Q:違法な手段で入手した証拠はどのように扱われますか?
違法な手段で入手された証拠は通常、法的に無効と見なされることがあります。
法廷での証拠としては受け入れられない場合がほとんどです。
例えば、盗聴や不正な監視で入手された証拠、プライバシーの侵害によって得られた情報などがこれに該当します。
これらの手段で入手された証拠が法廷で提出されることは、法に違反しているとみなされ、裁判官はそれを採用しないことが一般的です。
合法的な手段で入手された証拠が法廷での審理において重要な役割を果たす一方で、違法な手段で得た証拠は法の下で排除される傾向があります。
【調査別】違法になる可能性のある行為と罪状一覧
探偵調査が違法になる可能性のある罪状は、法執行機関や法律によって異なりますが、一般的には以下のような行為が挙げられます。
聞き込み調査
照合詐称・標章等窃用の罪
(例)警察職員等の官公職の制服を模造し、なりすまして聞き込み行為を行なう
信用毀損罪
(例)対象者の「虚偽の風説」が生じ、その人の信用が毀損される可能性があると知りながら、不適当な聞き込み調査を行なう
張り込み調査
住居侵入罪
(例)行動監視のために、対象者の住居・建造物または敷地内等へ侵入する行為
潜伏の罪
(例)人が住んでいない邸宅・建物への侵入監視行為
尾行調査
追随等の罪
(例)対象者に嫌悪感を抱かせるようなつきまとい的な尾行行為
盗聴調査
器物損壊罪
(例)電話線からの盗聴行為
住居侵入罪
(例)盗聴器の設置のために対象者の住居や敷地に侵入する行為
潜入調査
住居・建造物侵入罪
公開されていない場所(敷地・屋内)への不法侵入
信書開封材
(例)他人宛の手紙を開封する
戸籍調査
私文書偽造罪・有印私文書偽造罪
(例)本人になりすまして、または委任状を偽造して記載の謄本や住民票の写しなどを不正交付する行為
資産調査
偽計業務妨害罪
(例)本人になりすまして電話によるクレジット会社への債務現況の照会請求行為
情報調査
公務員法違反
(例)特別なコネによる公務員からの情報収集・諜報活動
秘密漏示罪
(例)特別なコネによる弁護士や医師からの情報収集・諜報活動
恐喝罪
情報収集のために暴行や脅迫によって情報提供を強要する行為