探偵の仕事は、ミステリアスでよくわからない人も多いでしょう。
探偵社には、自身で調査するのは難しく、警察では取り合ってくれないようなさまざまな問題を抱えたご依頼者が相談にこられます。
「探偵」と聞くと、特殊な技量や資格が必要だと思われがちですが、コミュニケーション力や社会人としての信頼が重要な要素であるといえます。
あなたの本業を生かしながら、探偵業を行なうのはとても刺激的です。
他にはない、あなただけの仕事を見つけませんか?
執筆/監修者:山内 和也2023年12月20日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
目次
本業を生かした探偵業の取り組み
探偵になる方法は2つ、雇われ探偵になるか、自身で開業するかです。
日本では、探偵になるための特別な資格や免許は必要ありません。
雇われ探偵は、どこかの探偵事務所に所属すればすぐにでも探偵になれます。
自身が代表となり開業する場合、都道府県の公安委員会に「探偵業届出証明書」を交付を受ける必要があります。
探偵に向いている人
- 秘密は必ず守る
- 忍耐力がある
- 体力に自信がある
- 行動力がある
探偵業とは、ご依頼者や調査対象者のプライバシーに関する情報を扱うことから、当然ながらそれに伴う責任が伴います。
本業の業務で「社外秘」の情報を扱った経験のある会社員であれば、その重要性は理解できるでしょう。
副業で探偵を行なう際、調査業務で長時間の張り込みや尾行などを行なうことがあります。
体力を要する仕事を苦痛と感じない人が理想的といえます。
探偵に必要な資格やスキル
尾行調査では、対象者が車で移動する場合に備えて、自動車免許やバイク(自動二輪)の免許が必須となる場合があります。
タクシーを拾っている間に、対象者を見失ってしまう可能性が高いからです。
また、パソコンやカメラなど、デジタル機器を扱う基本的なスキルもあった方が有利でしょう。
探偵が活躍する時間帯
浮気調査の場合、その業務時間は主に夜です。
また、信用調査や人探し調査などを請け負った場合、週末を狙って業務を行なうことも多くあります。
探偵を副業として捉えた場合、本業に支障のない時間帯で、業務を行なうことが可能です。
実際に、数多くの「週末探偵」が活躍しています。
探偵調査は女性が活躍できる
探偵は「男の仕事」という先入観もあるかもしれません。
むしろ逆であり、尾行調査や張り込み調査にあたって、女性の探偵が存在することで、カップルを装ったり、男性では感じられない細やかな異常を感じられる視点や、女性の心理に関する推測力が役に立つ場面が、多々あります。
このことから、探偵業界全体で、女性の進出が進んでいます。
探偵という仕事を通じて「人間」を知る
探偵の仕事の醍醐味とは
副業として探偵を志そうとした場合、ただ「面白そうだから」とした動機では、地味な調査の繰り返しに心が折れるかもしれません。
「稼げそうだから」という動機もそうです。他にもっと楽に稼げる職業はいくらでもあります。
探偵の仕事は、ご依頼者、調査員、対象者という関係性の中で行なう仕事です。
そこには三者三様の「感情」があります。
仕事は、まず「ご依頼者の悩みに真摯に向き合う」ことから始まり、ご依頼者が抱えている問題を「共有」し「手を携えながら解決に導く」ことでもあります。
問題解決にあたって重要なことは、探偵の調査力、人生経験、人間力です。
多種多様なご依頼を受ける度に、その一つひとつが「経験値」となり、人間の感情について深く知ることにつながります。
それは、一般企業では味わえない「非日常」を、あなたの人生にもたらすことになるでしょう。
経験を重ねて依頼者を救う
探偵社に持ち込まれる相談は、たとえ同じ浮気調査であっても、全く同じ状況であることはあり得ません。
ご依頼者が求める解決のあり方やゴールも一つではありません。
100人のご依頼者に対して、100の調査結果があります。
問題解決の「引き出し」が増えることで、その経験が本業にも生きるはずです。
人間の心の深い部分に触れることで、善悪の判断だけでは読みきれない人の心を知り、あなたの人間の幅も広がるでしょう。
探偵として最も大事なこと
小説や映画・ドラマ作品によって、探偵という職業のイメージが作られてきた側面があります。
しかし実際の探偵業界は、ご依頼者からの相談、調査、報告という地道な作業の繰り返しです。
ご依頼者へのアフターフォローも重要な仕事であり、結果がでました「はい終わり」ではないのです。
そこに必要なものは学歴でも職務経歴でもなく、人としての誠実さや優しさです。
社会人としてのあらゆる経験が、探偵として調査やご依頼者との問題解決にあたって、大いに役立つ場面は必ずあります。
「副業」として探偵を志す方のアドバンテージは、まさにそこにあるといっていいでしょう。