現在は、ビジネスにおいても国際化が進んでおり、取引相手が外国人であることが一般的になってきました。
ビジネスの世界では、取引相手のレピュテーションを調査することが極めて重要です。
ブランド、信用、大きな影響、社運を左右するなど、多くの要素が絡み合い、その重要性は計り知れません。
本記事では、ビジネスにおける国際化に伴うリスク管理として、相手の「裏の顔」を知る方法を解説します。
目次
レピュテーションとは何か
レピュテーションの定義
レピュテーションとは、企業や個人に対する社会的な評価や信頼度を指します。
この評価は、過去の行動や実績、第三者の意見を元につくられます。
レピュテーションがビジネスに与える影響
評判が良好な企業は、取引先や顧客からの信頼を得やすく、競争優位性を確保できます。
一方、評判の悪い企業との取引は、自社の信用リスクを高める可能性があるため、重要な決断は焦らないのが吉です。
国際化の課題
取引相手が外国の企業の場合、言語の壁、文化や慣習の違いによって正確な信用情報を得られず、悪質な取引相手を選んで損害を被るケースが多発しています。
最近では、翻訳機能もありますが、慣れない外国語を翻訳しながら情報収集するのは非常に骨の折れる作業になります。
こういった膨大な労力を考えると、「ま、大丈夫だろう」という楽観的な感覚で根拠のない状態で取引相手を選定してしまうことはあるのではないでしょうか。
そういった隙が、自社を滅亡に追い込むきっかけになります。
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レピュテーション調査の目的
- ブランドの保護
- 信用の損失を防ぐ
- 社運を左右する判断基準
- 関係者を巻き込む負の連鎖を防ぐ
ビジネスの世界では、取引相手のレピュテーションを調査することが極めて重要です。
ブランド、信用、大きな影響、社運を左右するなど、多くの要素が絡み合い、その重要性は計り知れません。
取引相手の決定には慎重になってもなりすぎることはありません。
レピュテーション調査は、会社のリスク管理や事業拡大において非常に重要な役割を果たしているといえます。
ブランドの保護
あなたの企業が長年培ってきたブランドイメージは、取引相手の評判ひとつで一瞬にして崩壊する可能性があります。
取引相手が不正行為やトラブルを抱えている場合、その悪評があなたのブランドにも波及し、消費者や取引先からの信頼を失う危険性があります。
信用の損失を防ぐ
ビジネスにおける信用は、最も重要な資産の一つです。
しかし、信用のない取引相手と関わることで、あなたの企業の信用も一緒に失われるリスクがあります。
不確かな取引相手によるトラブルや不履行は、あなたのビジネスパートナーや顧客からの信用を損ね、ビジネスの継続にも影響を及ぼします。
社運を左右する判断基準
最悪の場合、取引相手の悪評やトラブルが原因で企業自体の存続が危ぶまれる事態に発展することもあります。
経営破綻や法的トラブルに巻き込まれるリスクを考えると、取引相手の評判を事前に調査し、リスクを回避することは企業の社運を守るための必須のステップです。
関係者を巻き込む負の連鎖を防ぐ
取引相手の評判は、ビジネス全体に大きな影響を与えます。
不適切な取引相手と関わることで、サプライチェーンが混乱し、納期遅延や品質低下などの問題が発生する可能性があります。
これらの問題は顧客満足度の低下を招き、結果として売上や利益に大きな影響を及ぼすことになります。
調査方法
1.オンラインリサーチ
インターネット上の情報を利用して、取引相手の評判を調査します。
企業のウェブサイト、SNS、ニュース記事、レビューサイトなどが有用な情報源となります。
インターネット上に一般公開されている情報なので、自力で情報収集することも可能です。
2.探偵の利用
レピュテーション調査を専門とする探偵に依頼することで、より詳細で内密な情報を得ることができます。
極秘で情報収集を行なうので、表には出てこない、相手の「裏の顔」を知るには必須だといえます。
3.インタビューとアンケート
直接的な情報収集方法として、取引先の過去の顧客や従業員に対するインタビューやアンケートを実施することも有効です。
しかし、膨大な数の顧客リストや取引企業がある場合、かなりの時間と手間がかかる作業にもなります。
探偵や調査会社では、そういった面倒な仕事も依頼できるので、コストはかかりますが自分で全てやるよりもコスパがいいケースがあります。
さらに、調査を行う際には、対象企業や個人のプライバシーを尊重し、適切な方法で情報を収集することが求められます。
各国の法律や規制を遵守し、不正な手段で情報を取得しないように注意する必要があります。
海外取引トラブルの被害事例
ABC社のケース
失敗事例
問題点
- 初期調査の不足:インターネット上の基本情報のみで判断し、詳細なバックグラウンドチェックを行わなかった。
- 信用調査会社の利用回避:コスト削減のために、専門機関を利用しなかった。
- インタビューの不実施:過去の取引先へのインタビューやアンケートを行わなかった。
取引が開始されてから、パートナー企業の納期遅延や品質問題が発覚しました。
さらに、パートナー企業は過去に法的トラブルを抱えていたことが後になって判明しました。
損害賠償を請求しようとしたところ、音信不通になってしまい最悪です。
この結果、ABC社は大きな損失を被り、プロジェクトも大幅に遅延しました。
最終的には、取引を中止し、新しいパートナーを探す必要が生じました。
成功事例
良い取引先に出会えた
調査結果が根拠に
調査方法
- オンラインリサーチ:サプライヤーのウェブサイト、SNS、ニュース記事を調査し、初期情報を収集。
- 信用調査会社の利用:第三者機関を通じて、サプライヤーの過去の取引履歴、法的問題、財務状況を詳細に調査。
- インタビューとアンケート:サプライヤーの過去の顧客や従業員に対するインタビューとアンケートを実施。
XYZ株式会社は、調査の結果、信頼性の高いサプライヤーを見つけることができました。
このサプライヤーとの取引はスムーズに進み、双方にとって大きな成功を収めました。
特に、迅速な納品と高品質な製品により、XYZ株式会社の製品ラインナップが強化され、顧客満足度も向上しました。
依頼相談窓口
これらの事例から学ぶことは、取引相手のレピュテーション調査の重要性です。
成功事例では、徹底した調査により信頼できるパートナーを見つけることができましたが、失敗事例では調査不足が大きな損失を招きました。
ビジネスにおいては、時間とコストを惜しまず、十分なレピュテーション調査を行うことが成功の鍵となります。
リスク管理の必要経費としてぜひご検討いただき、質問などお気軽にお問い合わせください。
執筆者:波多野 里奈2024年7月6日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。