指向性スピーカー、特にパラメトリックスピーカーは、音を特定の方向にだけ放射する技術として注目されています。
しかし、この独特な特性が不正に利用されると、潜在的な嫌がらせの手法として悪用される可能性があります。
この記事では、そのような不正利用の実態とその背後にある技術、そしてこれに対する警戒策について詳しく解説します。
目次
1- 指向性の強いパラメトリックスピーカーについて
パラメトリックスピーカーは、人が普通に聞こえる音の範囲を超音波技術を用いて、特定の方向に限定して放つことができる先進的なスピーカーです。
一般的なスピーカーは、音が全方向に拡散するため、周りの人も聞くことができます。
しかし、パラメトリックスピーカーは、音の方向を制限する(指向性を持つ)特性を活かし、特定の人やエリアだけに音を届けることができるのです。
パラメトリックスピーカーの驚くべき距離
パラメトリックスピーカーの技術は、近い距離だけでなく、実際には100m先まで特定のエリアに音を正確に届けることができます。
この驚異的な技術は、1970年の大阪万博での松下館で初めて一般に紹介されました。
それにも関わらず、商品としての普及には長い時間がかかりました。
関与していた研究者たちの中には、初期のパラメトリックスピーカーは音質に難があったとの指摘も。
ただ、基本的な音や人の声の再生には十分だったようですが、それにも関わらず商業化されるまでに時間がかかりました。
特殊な用途や専門家向けの製品として長らく存在していましたが、近年では一般の消費者にも知られるようになってきました。
この特殊な技術が、ある種の嫌がらせツールとしても使用されることがあるというのは、興味深い側面でもあります。
パラメトリックスピーカーとほのかな音の秘密
被害にあたっている方からは、「部屋の中で微かに音が聞こえるが、どこから流れてきているのか特定できない」という声が上がっています。
これの背景には、人間の耳が20KHz以上の高周波数をうまく捉えられない特性が関係しています。そのため、特定の周波数では聞こえにくくなるのです。
特に、多くの人は14KHzを超える周波数は聞き取りづらく、それ以上の周波数では完全に聞こえなくなります。
超音波に関して言えば、たとえば40KHzの音は人の耳には届かないのです。
しかし、この超音波を基盤にして、別の周波数の音を重ねることで、我々が普段聞き取れる音域を作り出すことができるのです。
この技術はアマチュア無線のDSB変調などでも利用されています。
もし、あなたが微かに聞こえる声や音を感じる場合、それはこのような技術を用いた送信の可能性が高いです。
2- レーザーを活用した音の伝送:光音響効果
超音波を使ったパラメトリックスピーカーとは別に、光音響効果を利用してレーザーで音を送信する技術も存在します。
この技術では、レーザーが空気中の水蒸気を活用して音波を作り出します。
具体的には、レーザーを特定の人に向けて数メートル先まで送信し、そのレーザーの出力を変更することで、音のメッセージをエンコードすることができます。
被害に遭っていると感じる方々が言う、部屋の異なる場所から聞こえてくる音の原因は、実はパラメトリックスピーカーの音が部屋の壁や天井などに反射することによるものです。
反射した音はもとの放射音と同じ方向性を持ち続け、結果的に音の位置が特定されにくくなります。
これを利用して、部屋の中の様々な方向や位置から音が聞こえるような効果を作り出すことができます。
この先進的な技術は「音像プラネタリウム」として知られ、立体的な音を再現する研究の一環として開発が進められています。
しかし、この技術が不正に使われると、嫌がらせとしての可能性もあることに注意が必要です。
指向性を持つスピーカーの正しい活用方法
パラメトリックスピーカーは、「指向性スピーカー」や「ハイパーソニックサウンドシステム」とも称され、一般的にサウンドアンプとしてオンラインで取り扱われています。
多くの人がこれを購入する理由は、長時間ヘッドフォンやイヤフォンをつけることの不便性を避けるためです。
このスピーカーの使い方は独特で、スピーカーの方向を自分の位置に合わせることで、同じ空間にいる他の人には音が聞こえないように音楽や音声を楽しむことができます。
ただし、正確な位置調整が必要で、場所によっては他の人にも音が聞こえてしまうことがあるため、微調整が必要です。
例えば、同じ部屋でテレビを視聴している家族を気にせずに、自分だけが音楽やポッドキャストを楽しむシチュエーションが考えられます。
これが、このデバイスの真骨頂と言えるでしょう。
3- 指向性スピーカーによる不快な音の放送
指向性スピーカー、特にパラメトリックスピーカーを使っての嫌がらせは、一般的な広範囲のスピーカーとは異なり、特定の場所や人物にピンポイントで音を送ることができるのが特徴です。
これにより、大きな距離があっても特定の場所や人物の耳元で、かつ、かろうじて聞こえる音量で音を放送することが可能となります。
外での工事音や子供の騒ぎ声などの大音量のノイズとは対照的に、科学技術を利用して微細な音を作り出すこともできます。
不快な音の放送を目的とした場合、寝室や個人のリビングスペースがターゲットとされることが多いです。
壁や天井から突如として聞こえる音や、まるで心霊現象のような現象が起こることもありますが、これは指向性スピーカーを使った嫌がらせの可能性があるため、冷静に対応することが大切です。
探偵事務所による指向性スピーカーの検証作業
パラメトリックスピーカーは、その基本的な目的として、エンターテインメントの場や害獣を遠ざけるための装置として研究・開発が行われてきました。
このスピーカーの独特の特性として、特定の人だけが音を感知できるため、周囲の人々はその存在を認識することができないのです。
この能力を悪用し、被害者に幻聴のような現象を体験させ、精神的に追い込むという使い方も存在します。
探偵事務所での指向性スピーカーの調査活動は、専門の機器を用いて被害者の周辺で放送されている音波の存在を特定することを主目的としています。
4- パラメトリックスピーカー相談レポート
今回の依頼は「特定の音声が自分だけに聞こえる原因の調査」です。
音の特性についての知識がなければ、ただの待機調査となり効果が薄れます。
同じ場所での長時間の待機は加害者に気づかれるリスクがあり、その結果被害が増える可能性も考えられるので、注意深く行動することが求められます。
事案概要: |
相談者は近隣の住民からパラメトリックスピーカーを使用したと思われる嫌がらせを受けている疑いがある。夜中や明け方に耳にはっきりと聞こえる音があり、しかし家族や訪問者にはその音は聞こえないという。また、相談者のみが特定の場所で音を感じることも確認された。 |
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調査内容: |
我々は特別な機材を持ち込んで音波を検出する調査を行いました。複数のポイントで音の測定を行い、指向性の音波が存在する場所や方向を特定する試みを行った。 |
結論: |
パラメトリックスピーカーによる嫌がらせは高度な技術を要するものであり、その解決策も専門的な知識や機材が必要とされます。被害を受けた方々は専門家に相談することをおすすめします。 |
5- パラメトリックスピーカーに関する相談・調査の方法
そのお悩みファミリー調査事務所なら解決できます!
- 嫌がらせの調査を希望するが、コストを最小限にしたい
- 調査終了後も、定期的なサポートを無料で受けたい
- 自分の予算内で問題を解決したい!
調査の流れ
1 お問合せ〜ご相談
まずはファミリー調査事務所にお電話をいただき、面談のご予約をお取りください。年中無休 24時間(TEL 0120-862-506)また、お電話によるご相談やお見積りも可能です。お電話で面談のご予約をいただく際に、ご相談内容の概要をお伝えください。
2 ご面談〜ご検討
お電話にてご予約いただいた日時に、事務所にお越しいただき、専門スタッフとの面談相談をお受けください。ご相談に関連する資料がございましたら面談時にご持参ください。探偵には守秘義務があるので、お話しいただいた内容が外部に漏れることはありません。ご予約いただいた後に、キャンセルの必要が生じた場合は、前日までにお電話にてご連絡ください。
3 ご依頼〜調査開始
面談によるご相談の後、調査をご依頼される場合、着手金・実費等の調査費用についてご説明のうえ、ご了解いただいた内容に基づいて委任契約書を取り交わします。調査委任契約書とは、ご依頼いただく探偵業務の内容、期間及び調査方法、調査結果報告の方法、資料の処分に関する事項、探偵業の委託に関する定めの他、探偵業務の対価などを明記した契約文書のことです。ご依頼者と受任者がそれぞれ1通ずつ、同一内容の原本を保有します。
4 ご報告〜アフターケア
証拠に自信!調査結果は報告書で報告します。写真の顔がはっきりと映っているなど、裁判になったときにもきちんと証拠として採用される報告書は高い評価をいただいております。調査後のサポートも充実しているので、専門家を紹介することも可能です。
執筆/監修者:山内 和也2024年7月1日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
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