LinkedIn(リンクトイン)は、世界中で使われているビジネス向けのSNSです。
LinkedInに登録すれば、自分自身の学歴・職歴・資格・スキルを誰にでも伝えやすくなり、転職活動に役立ちます。
しかし、LinkedInを使った詐欺は横行しています。
偽アカウントを使った詐欺師が巧みな話術を使い、対象者から信頼を得て金銭を搾取したり情報を盗みとったりするのです。
今回の記事ではLinkedIn詐欺の特徴や対策について解説します。
LinkedInを安全にしようしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
LinkedIn詐欺とは?
LinkedIn詐欺とは、LinkedInを用いて行われる詐欺行為です。
LinkedInは基本的に、実名を登録・顔出しをすることから、身分を偽れる他のSNSと比較して安全性が高いと考えられています。
ただし、LinkedInにも危険なアカウントが存在します。
油断していると、危険なアカウントから詐欺の被害に遭う可能性が考えられます。
LinkedIn詐欺には、求人詐欺・ロマンス詐欺・仮想通貨詐欺・投資詐欺・遺産相続詐欺などさまざまな種類があります。
詐欺被害の内容によっては、多大な資産を失うケースも存在します。
詐欺が疑われるLinkedInのアカウント
LinkedInで危険なアカウントとつながってしまうと、詐欺に巻き込まれるリスクがあります。
LinkedInで人脈を広げたいと考えている方は、詐欺が疑われるアカウントの特徴を、事前に把握しておきましょう。
海外美女のアカウント
海外美女の美しい写真や背景がプロフィール写真に使われているアカウントは、詐欺のおそれがあります。
顔がはっきりとわからないものの、美しい女性の後ろ向き姿の写真も多いです。
海外美女のアカウントを使った詐欺の多くは、DMで親しくなり他のSNSやメッセージアプリに誘導後、信頼関係を築いて投資詐欺・情報商材の販売を行ないます。
高収入の職業のアカウント
誰もが「高収入の職業」だと認識している職業を名乗るアカウントも危険です。
詐欺師は医師・弁護士・投資家などの職業だと偽り、相手を安心させた上で近付いてきます。
お互いの距離が縮まると、投資を提案してくるケースが多いです。
加工された写真を使用したアカウント
LinkedInでは顔出し+実名利用を原則としています。
そのルールのなかであえて顔を偽るような加工をしているアカウントは、何らかの思惑があると考えてもよいでしょう。
特にLinkedInはビジネス向けのSNSであり、顔を隠したり本来の姿とかけ離れた写真加工は推奨されていません。
ただし、加工技術が発達した現在では、写真が加工されている事実に気がつけないケースも存在します。
LinkedIn詐欺の被害事例
ここでは、LinkedIn詐欺の具体的な手口や被害事例を解説します。
DMMビットコイン
DMMビットコインからビットコインが流出した事件を紹介します。
北朝鮮のハッカーはリクルーターを装い、LinkedInで暗号資産ウォレットソフトウェア会社Gincoの従業員をスカウトした上で、偽の採用試験を送りつけました。
この試験にはマルチウェアが仕込まれており、対象者が試験を受けようとすることでデバイスを感染させたのです。
結果的に、482億円相当ものビットコインが盗み取られました。
採用詐欺
LinkedInは職を求めている方の使用頻度が高いサービスであるため、採用詐欺も横行しています。
具体的には、高待遇な求人情報を用意し、応募があった対象者に偽物の採用プロセスを進めるなかで悪質なマルチウェアを活用して、対象者のデバイスのリモートアクセス権を手に入れます。
このような手口で、クレジットカード番号を含む多くの個人情報が抜き取られます。
また、応募手数料・機材費用などの目的を偽り、具体的に金銭を要求されるケースもあります。
LinkedIn詐欺の見分け方と対処法
LinkedIn詐欺の見分け方を知っていれば、詐欺に遭うリスクを低くできます。
LinkedInを安全に使いこなすために、次の対処法を知っておいてください。
送られてきたメッセージを注意深く読む
LinkedInの詐欺の多くは、詐欺師からDMでアプローチされることで始まります。
知らない相手から送られてきたメッセージは注意深く読み、違和感がないか確かめてください。
例えば、次のようなメッセージは警戒する必要があります。
何度かメッセージのやり取りをした後でも、上記のような違和感・疑念がのこるメッセージは詐欺の可能性を考えるべきです。
自分にコンタクトしてきた理由を考える
自分にコンタクトしてきた理由が明らかにならない相手は、詐欺の可能性があると考えるべきです。
「なぜ自分に連絡をしてきたのか」「なぜ他の人ではなく自分なのか」を考えると、相手の行動の裏まで考えられるようになるでしょう。
また、自分のキャリアや能力と大きく外れたオファーが来た場合も、相手の行動を疑うべきです。
メッセージ内のURLは絶対にクリックしない
何度もメッセージをやり取りした仲であっても、URLは警戒するべきでしょう。
URLをクリックすると、詐欺サイトに誘導される・個人情報が盗まれる・不正な支払いが発生するリスクがあります。
LinkedIn詐欺トラブルに遭ったときの相談先
LinkedIn詐欺に遭ってしまった・被害に遭ったかもしれないと感じる方は、すぐに証拠を集めて被害を届け出てください。
警察に相談する
LinkedIn詐欺は犯罪です。
可能な限り証拠を集めて警察に行き、被害届を提出してください。
警察が事件性があると判断した場合、犯人の特定に向けて捜査が始められるでしょう。
弁護士に相談する
法律のプロである弁護士に相談すれば、今後の対応について適切なアドバイスをもらえます。
特に詐欺に強い弁護士なら、現金を取り戻す・裁判対応など期待する成果が得られる可能性があるでしょう。
探偵事務所に相談する
詐欺被害の解決のために、探偵事務所は有効な手段です。
探偵事務所では独自の調査方法を用いて、詐欺師の人物特定・詐欺師の発言の事実確認・詐欺師の住居や勤務先の特定などを行ない、詐欺被害を解決に促します。
詐欺師の情報を入手すれば、被害金額を回収できる可能性が高くなるでしょう。
ファミリー調査事務所の強み
ここではLinkedIn詐欺に対する当探偵事務所の強みを説明します。
海外で調査可能
LinkedIn詐欺は海外のアカウントを用いられることの多い詐欺です。
詐欺師は海外にいることが多いです。
そのため、調査は海外に及びます。
当事務所は海外にも提携しているエージェントがいます。
海外のエージェントに依頼することにより、スピーディーに調査を開始できます。
LinkedIn詐欺関係者の身元特定ができる
LinkedIn詐欺関係者の情報があれば、身元を特定できます。
身元が特定できれば、詐欺師の所在を明らかにできます。
当事務所の過去の調査事例では、詐欺師の所在を明らかにしました。
詐欺師の所在や身元情報があれば、次のアクションが起こすことが容易です。
LinkedIn詐欺にあったら当事務所にご連絡を!
LinkedInは世界中に人脈を作る・スムーズに転職活動を進めるために役立つサービスですが、詐欺被害が多発しています。
LinkedInを使っている方は、この記事を参考に知らない相手からの連絡に慎重な対応を心がけましょう。
詐欺にあってしまったという方は当事務所にご連絡ください。
詐欺調査の経験が豊富な相談員が対応いたします。

執筆者:米良2025年1月19日
長年の情報収集経験を有し、英語での情報分析も得意とする。豊富な海外調査実績をもとに、国内外の問題を独自の視点で解説します。