慰謝料請求を検討する前に、なぜ探偵への相談が効果的なのかを解説します。
証拠収集が成功の鍵となる慰謝料請求において、探偵による専門的な調査がいかに重要か、具体的な事例と共にご紹介します。
執筆/監修者:山内 和也2024年5月13日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
目次
1- はじめに
慰謝料請求を考えた際、多くの方がまず弁護士に相談を考えますが、実は裁判に持ち込む前に探偵に相談することには大きなメリットがあります。
なぜなら、裁判での慰謝料の決定は、多くの場合、既存の判例に沿った金額となるため、予想以上に低い額に設定されることが少なくありません。
それに対して、探偵による調査は 慰謝料請求の根拠となる確固たる証拠を集めるうえで不可欠です。
裁判所が決める慰謝料のショッキングな真実
裁判所は慰謝料の額を決定する際に、過去の類似案件の判例を参考にします。
このため、特別な事情がない限り、判例通りの金額が設定されることが多いです。
しかし、裁判所が認める「特別な事情」とは、通常、具体的かつ強力な証拠に基づくものです。
直接交渉が第一の選択肢
強力な証拠を手に入れた後、裁判に訴える前に相手方との直接交渉を試みるのが一般的です。
この段階で適切な金額での解決を図ることができれば、時間と費用を節約することが可能です。
探偵が収集した証拠はこの交渉を有利に進めるための大きな武器となります。
2- 弁護士より先に探偵を選ぶ理由
慰謝料請求を検討する際、法的な支援には弁護士が不可欠です。
しかし、浮気や不貞行為に関連する離婚や訴訟を考えている場合、その準備段階として探偵に相談するメリットは大きいです。
弁護士と探偵それぞれの役割
弁護士は法律の知識に特化しており、訴訟の手続きや示談の交渉などを行うなど、法的な手続きを依頼人に代わって行なう代理権を持っているのが弁護士です。
ざっくりいえば法廷手段を取る際に、浮気の証拠を見つけることが探偵の仕事、法的にサポートするのが弁護士ということになります。
いくら有能な弁護士でも被害の実態を訴える証拠が一つもなければ勝ち目はありません。
相手が不貞行為を素直に認めることはまれで、証拠がなければ慰謝料請求や訴訟を有利に進めることは難しいです。
そこで探偵の役割が非常に重要となります。
探偵による専門的な調査は、これらの困難なケースで有効な証拠を確保し、弁護士が法的手続きを進めるための確固たる基盤を築きます。
3- 勝ち目のない裁判はしたくない心理
勝ち目のない裁判を避けたいという心理は、多くの人が共感するものです。
これは特に、法的な争いに伴う高額な弁護士費用や、長引く裁判手続きに関連する時間と労力の面で感じる不安からくるものです。
以下は、この心理に基づく考慮事項と、対応策の概要です。
弁護士費用の高さ
裁判には弁護士を雇う費用がかかります。
特に複雑な事件や長期にわたる訴訟では、これが大きな負担となることがあります。
時間と精神的ストレス
裁判はしばしば長期間にわたります。
これは仕事や個人生活に悪影響を与え、精神的なストレスを引き起こす可能性があります。
効率的な解決を望む
多くの人は、費用が多少高くても、問題を迅速に解決して通常の生活に戻りたいと考えています。
不貞行為の証拠が明確な場合、争うだけ無駄とあきらめ、減額交渉となります。
4- 証拠をたたきつけ希望の慰謝料を請求する
証拠を確実に収集し、それを基に希望する慰謝料を請求するプロセスは、戦略的な準備とタイミングが重要です。
以下は、この目標を達成するためのステップバイステップのガイドです。
ステップ 1: 強力な証拠の収集
不貞行為の証拠を確実に集めるために探偵を雇います。
探偵は尾行、監視、写真やビデオの記録などを通じて、裁判で使用可能な具体的な証拠を提供します。
メッセージ、電子メール、ソーシャルメディアのやり取りなど、デジタルコミュニケーションの記録を保存します。
ステップ 2: 直接対決の準備
直接対決に臨む前に、専門家と綿密に計画を立てます。
これには、証拠の整理、提出戦略の確立、質問や返答のシミュレーションが含まれます。
ステップ 3: 直接対決
希望する慰謝料額を提案する際に必要な書類を用意します。
事実に基づいた論理的で感情的なアピールが有効です。交渉過程で、状況に応じて請求額の調整が必要な場合があります。
目標額に固執するのではなく、実現可能な最良の結果を目指します。