配偶者の不貞行為は、ただでさえ心を乱す出来事ですが、それが原因で鬱病やその他の心理的な疾患に苦しむことになった場合、その影響は計り知れません。
こうした状況は、被害者に深刻な精神的苦痛をもたらし、時には人生を根底から揺るがすことさえあります。
日本の法律では、このような精神的ダメージに対して慰謝料を請求することが認められていますが、配偶者の浮気が原因で鬱病になった場合、慰謝料の額はどう変わるのでしょうか?
本記事では、配偶者の不貞行為に起因する鬱病が慰謝料請求に与える影響について掘り下げていきます。
慰謝料の基本的な計算方法から、鬱病を含む精神的な病が請求額にどのように反映されるのか、そして、実際の請求プロセスにおいて心がけるべきポイントまで、幅広くカバーします。
法的な枠組みと心理的な側面の双方からこの複雑な問題を解析し、配偶者の不貞行為による精神的なダメージに苦しむすべての人に向けて有益な情報を提供することを目指します。
執筆者:波多野 里奈2024年4月10日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
目次
配偶者の浮気と鬱病の関係性
浮気という裏切り行為は、被害者に計り知れない精神的苦痛を与えることがあります。
これは、信頼という絆が根底から揺さぶられることにより、自己価値の低下、孤立感、不安、そして深刻な場合には鬱病へとつながる恐れがあります。
心理学の研究によれば、パートナーの不貞行為に直面した人は、心理的トラウマに苦しみ、その結果、様々な精神的健康問題に陥りやすいことが示されています。
精神的ダメージのメカニズム
- 信頼の喪失: 配偶者への信頼が失われることで、自尊心と安心感が著しく損なわれます。
- 自己価値の低下: 不貞行為を自己の価値が原因であると誤解し、自己責任として内面化することがあります。
- 未来への不安: 関係の不確実性や将来の恋愛に対する恐れが、持続的なストレス源となり得ます。
複数の研究結果やケーススタディからは、配偶者の不貞行為が直接的な原因となって鬱病や不安障害を引き起こした例が報告されています。
これらの事例は、精神的な病に苦しむ人々に対する理解を深め、不貞行為の精神的影響を法的な文脈で評価する際の重要な参考資料となっています。
慰謝料請求額の増額要因
慰謝料請求において、鬱病などの精神的な疾患を理由に請求額が増額されるケースは珍しくありません。
精神的な疾患が慰謝料の額に与える影響を詳しく見てみましょう。
精神的疾患の影響
不貞行為によって引き起こされた鬱病やその他の精神的な疾患は、慰謝料請求において重要な増額要因となり得ます。
この理由としては、精神的な疾患が生じたこと自体が、被害者が受けた精神的苦痛の重大性を物語るからです。
さらに、治療に関わる費用や、疾患によって生じた生活の質の低下なども、慰謝料額の算定において考慮されます。
実際の裁判例
日本の裁判例には、不貞行為が原因で鬱病になったとして、慰謝料の増額が認められたケースが存在します。
これらのケースでは、被害者が精神的な疾患によってどのような苦痛を経験し、その治療にどれだけの時間と費用がかかったのかが詳細に審査されました。
こうした裁判例は、同様の状況にある被害者が慰謝料請求を考える際の重要な参考となります。
慰謝料請求するための実践的アドバイス
鬱病を理由に慰謝料を請求する場合、成功に導くためにはいくつかのポイントがあります。
うつ病の診断書を書いてもらう | 不貞行為によって鬱病を発症した場合、その不貞行為が鬱病の直接的な原因であることを立証することが重要です。そのため、不倫されたことが原因でうつ病になったことがわかる診断書を医師に作成してもらいましょう。 |
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不貞行為の証拠収集 | 不貞行為と認められる証拠収集を行ないましょう。自分で無理な場合には、探偵による証拠収集が費用はかかりますが確実です。 |
専門家の意見 | 精神科医や心理カウンセラーなどの専門家からの意見を証拠として提出することで、疾患の重大性と不貞行為との因果関係を強調できます。 |
適切な法的支援 | 経験豊富な弁護士に相談し、法的プロセスを適切に進めることが、請求額を適正に評価し、成功に導く鍵となります。 |
浮気調査を探偵に依頼したら
浮気調査では、配偶者が「いつ」「どこ」で「だれ」と「なに」をしたのか、調査期間中の全ての行動を把握することが可能となります。
自宅やカーセックス、プライベートな空間(会社、習い事、パーソナルジム)など、特殊な状況での浮気調査にも対応しています。
また、浮気の事実確認のみならず、言い逃れできない証拠の収集、浮気相手に関する情報収集もお任せください!
尾行
対象者を尾行し、浮気の証拠となる行動や場所を記録します。
張り込み
対象者が浮気相手と会うと思われる場所を張り込み、浮気の証拠となる写真や動画を撮影します。
聞き込み
対象者の周辺人物に聞き込みを行い、浮気に関する情報収集を行ないます。
上記の他にも、潜入調査、オンライン調査、情報収集調査など、あらゆる手法を組み合わせて、より確実な証拠を収集します。
探偵調査で取得できる証拠や情報
探偵に調査を依頼することで、あらゆる浮気の証拠や情報が収集できます。
また、ご依頼者のなかには相手の「身辺調査」「勤務先調査」「実家調査」などを、浮気調査と並行して行なう方もいます。
浮気相手について知りたい情報がありましたら、事前にお申し付けください。
以下は、調査の過程で取得できる証拠や情報の一部です。
- 移動手段
- デート中の様子
- ホテルや自宅の出入り
- ホテルや自宅の滞在先
- ホテルや自宅の滞在時間
- 浮気相手の基本情報
- 浮気相手の勤務先
- 浮気相手のおよその年収
- 浮気相手の配偶者・恋人の有無 etc…
浮気調査を依頼する前に
近年、探偵事務所が不当な料金を請求したり、調査後に高額な追加料金(調査経費や追加調査料金など)を請求するトラブルが増えています。
特に、調査経費が過剰に請求されることに要注意です。請求書を確認すると、調査経費が基本料金を上回っている不正な探偵事務所も存在します。
また、調査内容が不十分だったり、調査結果に納得できないトラブルもよくあります。
正式に依頼する前に、少しでも不安を感じた場合は再考することをお勧めします。
- 調査を勝手に打ち切られた
- 写真を一枚ももらえなかった
- 写真に対象者が写っていなかった
- お願いした日に調査をしてもらえなかった
- 報告書を要求したら追加料金を請求された
- 写真が不鮮明で誰が写っているのかわからない
浮気調査の費用
ファミリー調査事務所の浮気調査 or 不倫調査は、1時間1名 7,000円(税込)から調査依頼が可能となります。
依頼料金の取り決めは、事前の情報量・信憑性、調査期間(日数、時間数)、調査員の人数、取得する情報や証拠の種類に応じて算出されます。
即日(当日)浮気調査は、1日6時間 132,000円(税込)です。
浮気調査の料金相場
浮気調査の相場は、おおよそ100,000~800,000円(税込)です。
過去の事例から、単純な調査や事前情報が多い場合は100,000~500,000円、反対に複雑な調査や事前情報が少ない場合は500,000~1,000,000円前後の調査費用だとお考えください。
ただし、ご相談内容は過去の事例とまったく同じものはありません。正確な費用については、見積もりをお問い合わせください。
また、ご予算をお知らせいただければ、見積もりから不要な調査や車両・機材費などを省いて、予算に合わせて調整することも可能です。
浮気の慰謝料の相場は?
浮気や不倫の問題に直面すると、慰謝料の適正な金額を判断するのは難しいですよね。
浮気の慰謝料の相場は、肉体関係の有無、別居、離婚、妊娠中か否か、幼い子どもの有無、浮気の回数や期間などが考慮されます。
一般的に、浮気の慰謝料の相場は10万円から300万円ほどです。
肉体関係がない場合は、0円から50万円ほどが一般的であり、肉体関係がある場合(不倫・不貞)は、30万円から300万円ほどになります。
さらに詳しく見ると、別居しない場合は30万円から100万円程度、別居する場合は50万円から200万円程度、離婚する場合は150万円から300万円程度が相場とされています。
過去には、浮気相手の子どもを妊娠したり、浮気相手との関係性によって慰謝料が増額するケースもありました。
浮気の慰謝料請求相談窓口
配偶者の不貞行為によって鬱病やその他の精神的な疾患を患った場合の慰謝料請求は、被害者にとって重要な救済手段です。
このような状況では、被害者の苦痛と治療費用が慰謝料の増額要因となり得ます。
適切な証拠の収集、専門家の意見の活用、そして法的支援を得ることが成功の鍵です。
最終的に、これらの努力が正当な補償を受けるための道を開くことになります。