私たちの結婚生活は幸せなものでしたが、子供ができない理由が明らかになると一変しました。
夫は自身の男性不妊を認めず、私を責め続けた挙句、不倫に走りました。
この辛い経験と向き合いながら、今後どのように進むべきかを考える日々が続きます。
執筆/監修者:山内 和也2024年5月21日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
目次
1- 不妊問題に関する離婚相談事例
不妊に悩んでいた妻が、原因が夫の男性不妊だと発覚し、ショックを受けました。
夫と離婚できるのか、慰謝料を請求できるのか、ある事例をご紹介します。
不妊を隠し不倫していた夫
結婚して10年目。なかなか妊娠しない私に、夫も義両親も「不妊は私のせいだ」と決めつけていました。夫は「不妊の原因は女性だ。男性が不妊なんてありえない。検査なんて絶対に受けない」と言い張り、協力してくれませんでした。
10年かかって夫を説得し、不妊検査を受けさせました。結果は、夫が原因でしたが、夫は反省するどころか「お前に女性としての魅力がないせいだ」と主張しました。
この10年間は一体何だったのかと、深く落ち込みました。さらに、夫は私に冷たくなり、家に帰らなくなりました。
夫が不倫しているかもしれないと思い始めた私は、これが事実なら離婚と慰謝料請求を考えています。
2- 不妊問題について
最近、社会全体で「不妊」が問題視されています。テレビやメディアでも頻繁に取り上げられています。
不妊の悩みについて
不妊とは「健康な夫婦が避妊をせずに1年間妊娠しない状態」のことです。
不妊の悩みは夫婦で乗り越えるべき問題であり、パートナーの協力がなければ非常に困難です。
不妊の悩みや受けるダメージ
不妊治療は心身に大きな負担をかけます。
妊娠は不確定な目標であり、夫婦の協力が不可欠です。
経済的負担も大きく、途中で治療を断念する人もいます。
不妊は夫婦のどちらか一方に原因があることが多いです。
不妊の原因は妻とは限らない
「妊娠しやすさ」は女性の年齢に大きく左右されるため、不妊の原因は女性だと思われがちです。
しかし、実際には男性不妊が約半数近く存在します。
妻と夫の不妊の割合
- 女性が原因の不妊…41%
- 男性が原因の不妊…24%
- 男女ともに原因がある…24%
3- 不妊が理由で離婚はできるのか
長年不妊治療に非協力的だった夫に不妊の原因があった場合、精神的ダメージを考えると離婚を選択する妻がいても責められないでしょう。
実際に夫に不妊の原因がある、または不妊を隠されていた場合、離婚や慰謝料請求は可能でしょう。
不妊へのショックは考慮されるべき
夫の不妊が理由で離婚したいと考える人は多いですが、子どもを持つ・持たないは人生における重大な問題です。
不妊を結婚前に打ち明けなかった夫が、妻に精神的苦痛を与え続けた場合、それは重大な裏切りです。
相手の同意のない離婚は難しい
夫が離婚を拒否している場合、協議離婚や調停離婚は難しいです。
しかし、夫が故意に不妊を隠していた場合、精神的ダメージを考慮し、離婚が認められることもあります。
不妊による離婚で慰謝料を請求できるのか
妻は不妊が発覚した夫に離婚による慰謝料を請求できるのでしょうか。
慰謝料を請求できるのは、夫婦の一方に婚姻関係を破綻させた責任がある場合です。
離婚責任が夫にある場合の慰謝料請求
パートナーが不妊だったという事実だけでは「婚姻の継続ができない事由」には該当しないため、離婚慰謝料は請求できません。
しかし、夫の男性不妊によって妻が心身に多大なダメージを受けた場合、慰謝料請求が認められる可能性があります。
離婚責任が夫にある場合の慰謝料請求
基本的に慰謝料は婚姻を継続できない状況にした側、つまり離婚原因を作った側に支払い義務があります。
この夫の場合、故意に不妊を隠し、妻に精神的な負担を与え続けたことは重大な過失です。
事例において、夫に離婚責任が問われる点はいくつかあります。
- 不妊を妻のせいにして精神的に追い詰めた
- 不妊治療に非協力的だった
- 妊娠のための性交渉を拒否した
- 不妊であることを隠していた
- 不妊を認めず開き直った態度を取った
4- 浮気・不倫の離婚と慰謝料請求
浮気・不倫が事実であれば、不貞行為として離婚請求や慰謝料請求が可能です。
話し合いで関係修復を決めた場合、夫婦間で慰謝料は発生しませんが、不倫相手には慰謝料を請求できます。
慰謝料請求のポイント
事例の場合、不妊を隠していたこと以上に、不貞行為が直接的な離婚と慰謝料請求の理由となります。
慰謝料請求には、夫の不倫や不妊を隠していたことによるダメージを証明する必要があります。
そのためには証拠が不可欠です。
探偵の不倫調査ができること
離婚や慰謝料請求をするには、相手の過失で夫婦関係が破綻したことを法的に証明する必要があります。
慰謝料請求には、不貞行為の事実を証明する決定的な証拠が必要です。
探偵の不倫調査ができること
不倫は隠れて行われるため、自分で証拠を集めるのは難しいです。
証拠が見つからなかったり、有力な証拠か判断が難しい場合は、専門家に相談することをお勧めします。
探偵は証拠収集のプロ
探偵は、ご依頼者からの情報を基に尾行調査、張り込み調査、聞き込み調査、データ収集調査、潜入調査を行い、秘密裏に浮気(不倫)の証拠を集めます。
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