自分の家に帰りたくない、理由は妻が怖いから。
このように夫婦関係に悩む方は少なくありません。
この記事では、「帰宅恐怖症」に悩み妻との離婚を考えている男性の依頼事例をご紹介いたします。
夫婦のあり方を問う重要な問題なので、自分の人生を今のパートナーと過ごしていくかを判断する一つのきっかけにしていただければと思います。
執筆者:波多野 里奈2023年12月21日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
目次
帰宅恐怖症とは?
「帰宅恐怖症」は、家に帰宅することに精神的な苦痛を感じる夫の症状を指すことが一般的です。
言葉の由来
1990年に、ある医師が「ストレス漬けで疲れ切っている夫が、妻の何気ない一言をきっかけに陥る心の病理現象」を帰宅恐怖症候群と呼んだことが由来しています。
決して特殊な症状ではなく、実際に3人に1人は帰宅恐怖症とその予備軍と言われています。
帰宅恐怖症の原因
要因は複雑で、個々の状況により異なります。
妻との関係性が帰宅恐怖症の原因となる場合、いくつかの要因が考えられます。
パートナーシップの問題
妻との関係に問題がある場合、家庭に帰ることがストレスや不安を引き起こす可能性があります。コミュニケーションの不足や対立が、帰宅を避ける原因となることがあります。
家庭内の緊張やストレス
家庭内での緊張やストレスが、帰宅を嫌悪する原因になることがあります。
家庭が安心できる場所ではなくなることが帰宅恐怖症を引き起こす可能性があります。
原因は必ずしも妻だけでない場合もあり、子どもとの関係性、同居している義理の親との関係なども含まれます。
精神的な問題
妻との関係に関連する心理的な問題(例: 依存症、不安、うつ病など)が存在する場合、それが帰宅恐怖症の要因になることがあります。
夫婦関係の悪化から、精神的な問題へと二次被害を引き起こす場合もあり、早めのカウンセリングや専門家の協力を得る必要がある事例もあります。
あなたは大丈夫?「帰宅恐怖症」7つのチェックポイント
どんな夫も「帰宅恐怖症」になってしまう可能性があるとはいえ、帰宅恐怖症になりやすい傾向があります。以下の7項目は、「帰宅恐怖症チェックポイント」をご参考にチェックしてみてください。
- 妻はコントロールしたがる傾向がある
- 妻は常に自分を正当化しようとする
- 妻から指摘されたり、否定されていると感じることが多い
- 自分の考えを伝えるのを諦め妻の考えに合わせてしまう
- いつも妻の顔色をうかがったり、気を遣っている
- 妻とはできるだけ会話をしないようにしている
- 家のドアを開けるのが、憂鬱、または怖く感じる
帰宅恐怖症に関する相談事例
妻から逃げたいです
毎日、妻から怒られていて苦痛です。他人に「妻が怖くて帰りたくたい」と相談することは恥ずかしくてできませんでした。
家に帰ると、私の一挙一動すべてに文句を言われます。手の洗い方、ご飯の食べ方、皿の洗い方、洗濯物の乾かし方、食後の時間の過ごし方、本当に何から何まで怒られ、自分のくつろげる居場所はありません。
最近は荒っぽい言動がエスカレートしており、妻が暴力をふるうことも増えてきました。生活費もすべて管理されていて、お小遣いはありません。すべて必要経費を事前に申告して受け取る形です。これは一種のDVではないかと思いつつも、なす術がありません。
離婚を切り出すのは恐ろしいですが、いずれ限界が来るとおもいます。
調査レポート
ご依頼者の状況をお聞きし、奥さまから受けている暴言暴力や生活費を渡さないなどの被害実態調査を行ないました。
調査を通して、夫婦関係が完全に崩壊し、支配的な関係性になっていることや、人権侵害にあたる事実も明らかになりました。
ご依頼者の精神的苦痛や暴力を受けたことによる身体的被害の証拠収集を十分揃えることができました。
離婚に向けた協議には、法的な措置も関わるため、離婚案件を多く取り扱う弁護士を紹介させていただきました。
ご依頼者の身の安全を最優先に考慮しながら、専門家である第三者のサポートの元、無事に離婚が成立したと報告をいただきました。
離婚後も不安なことがあるということで、調査後も安心アフターサポートがあることをお伝えし調査を終了いたしました。
帰宅恐怖症は離婚理由になるか?
法的根拠
離婚の申し立てにおいては、法的な要件をクリアする必要があります。
例えば、裁判において離婚が認められるためには、法律上の離婚事由が必要です。
特に、配偶者からのDV(家庭内暴力)やモラルハラスメント(心理的虐待)は、民法770条1項5号に定められた、婚姻を継続することが著しく困難な重大な事由に該当します。
そのため、妻が配偶者から受けているDV・モラハラが婚姻を継続することが難しい事由である場合、離婚を申し立てることが可能です。
離婚が認められるための証拠収集
帰宅恐怖症の原因が妻にあり、妻の言動が原因で婚姻関係を続けることが難しいと立証するための証拠が必要となります。
当事務所では、家庭内のDVやモラハラの実態調査を承っております。
帰宅恐怖症に関する相談窓口
誰にも相談できず、夫婦関係で苦しんでいませんか?
当事務所では、ご依頼者の安全を最優先に、離婚問題解決のためのサポートを行なっております。
遠慮なくまずは無料相談でお問い合わせいただければと思います。ご連絡お待ちしております。
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