「婚外恋愛」とは、既婚者がパートナー以外とするプラトニックな恋愛のこと。
不倫とは区別されている言葉ですが、実際に不倫ではないのでしょうか?
婚外恋愛が原因で離婚した場合、慰謝料は取れるのでしょうか?
本記事では、謎多き「婚外恋愛」について徹底的に解説します!
執筆/監修者:山内 和也
2023年3月12日
目次
婚外恋愛ってなに?
「婚外恋愛」とは、既婚者がそのパートナー以外と恋愛をすることを指した言葉です。
つまり、結婚しているのにも関わらず、自分の妻や夫以外の相手と恋愛をして、交際をしている、という状態です。
正直、「何を言ってるんだ?」「それって不倫では?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
実際、婚外恋愛は不倫を美化した言い方、などと言われている場合もあり、一概に定義付けをすることは難しいのですが、一般的にはあくまで不倫とは区別されているようです。
不倫ではないと言われる理由
ではなぜ婚外恋愛は不倫ではないのか。
その理由は、「プラトニックな関係であるから」とのこと。
実は、婚外恋愛では肉体関係を持たず、プラトニックなお付き合いをすることをルールとしている方が多いようです。
不倫の定義は、「不貞行為(肉体関係)があったこと」であるため、婚外恋愛は不倫ではないといいます。
とはいえ、実際に一切の肉体関係がないのか?はたまた、なかったとしても恋愛感情を持っている時点でどうなの?という疑念が渦巻くのも無理ありません。
どこまでがセーフ?
では、不貞行為はないとして、どこまでだったら婚外恋愛といえるのでしょうか。
例えば、キスはどうでしょう。
肉体関係とまでは言わないものの、キスだって、一般的に考えれば十分立派な浮気になりますよね。
婚外恋愛をする人のなかには、お互いのパートナーも公認で割り切ってやっている人もいますが、基本的にはやはりパートナーには隠れてやっている行為です。
そうなった時に、不貞行為じゃないからキスはセーフでしょ、という理屈は通用するのでしょうか?
婚外恋愛における許容範囲は一概には言えませんが、少なくとも婚外恋愛を隠れてされた側から見たら、線引き関係なくすべてがアウトであることのほうが多いでしょう。
婚外恋愛をする人の心理って?
ではなぜ、婚外恋愛がこんなにもポピュラーなワードとして知られるようになったのでしょうか?
婚外恋愛をする人の心理は、主に下記の5つが挙げられます。
婚外恋愛に走ってしまう5つの理由
➀生活への物足りなさ、刺激を求めて・・・
結婚生活が退屈で、パートナーともマンネリ化…。
そんな状態が長く続くと、外にトキメキや刺激を求めて婚外恋愛に走ってしまいます。
➁自分の魅力を確認したい
長いこと夫婦生活をしていると、お互いを一人の男性、女性として褒め合ったりはなかなかしなくなるもの。
せっかく綺麗に着飾っても、褒めてくれる人はいなくて自分の魅力にだんだん自信がなくなってきている女性も多いのです。
そんなとき「綺麗だね」と、声をかけてくれる男性がいたら。
異性からの関心や愛情を受けることで、自己肯定感を高めることも婚外恋愛に走る理由の一つです。
➂寂しさを埋めたい
パートナーとの関係に不満や問題がある場合、寂しさを埋めるために婚外恋愛に走ることがあります。
また、単身赴任や出張が多い人が、寂しさを紛らわすために婚外恋愛をすることもあります。
➃結婚生活と違って気楽だから
結婚というものは生活を共にするということ。
毎日一緒に過ごすと、どうしても嫌な面が見えてきてしまうものです。
それに比べて、婚外恋愛であれば相手とはたまに会う恋愛関係。
相手の良い面だけを見て、良い感情だけを共有できるので、その気楽さに夢中になってしまうこともあるようです。
➄時代による正当化
そもそも、「婚外恋愛」というワード自体、少し時代が前なら一般化することも許容されることもなかったはずです。
それだけ、今は自由な恋愛に対して世論が積極的になっていることも、婚外恋愛が促進されていることの理由なのでしょう。
言葉としてのクリーンさに惑わされる
結局、これらの理由から考えても、ほとんど不倫に至るきっかけと変わらないことがわかります。
唯一、5つ目の理由で記述しましたが、不倫と比べて婚外恋愛は言葉自体にクリーンな印象を持ってしまうため、罪悪感も薄れた状態で足を踏み出してしまうようです。
婚外恋愛で離婚に至ったときは…
では、実際にご自身のパートナーが隠れて婚外恋愛していたとして、許すことはできるでしょうか?
許せない、となって離婚をしたとして、慰謝料の請求はできるのでしょうか?
本当に不貞行為はなかったか?
原則として、やはり不貞行為がないと慰謝料の請求をするのは厳しい状況になります。
そのため、まずは婚外恋愛の関係内に、本当に不貞行為がなかったかどうかを見極めることが大切です。
不貞行為がないことを前提にしている婚外恋愛でも、実際に何度も会っているうちにそういう関係になっていることも多いのが現実です。
慰謝料を請求するとなれば、体の関係があったという証拠を手に入れるのが最も確実。
そのため、パートナーの怪しい行動に疑いを持ったら、まずはすぐには言及せず、着実に証拠を得るために調査を開始するべきです。
不貞行為がなくても慰謝料は請求できる!?
では、本当に肉体関係のない婚外恋愛であった場合、どうしたらいいのでしょうか。
不貞行為が認められないからといって、傷つけられた挙句泣き寝入りするしかないのでしょうか…。
慰謝料請求ができたケース
実は、例外的ではありますが、不貞行為がなかった場合でも慰謝料の請求ができることはあります。
たとえば、下記のような場合に認められる可能性があります。
- 長期間にわたる交際が明らかになる証拠がある場合
- 原告側に精神的苦痛を与えていた決定的な証拠がある場合
- 決定的な肉体関係がなくても、愛撫をするなどの性的行為があった場合
これらについては、裁判での判断によりますが、しっかりとした証拠をもとに立証できた場合、慰謝料を請求することができるでしょう。
必要な証拠を徹底的に集める調査
そのためには、必要となる証拠を徹底的に集める必要があります。
以下のようなものが証拠になり得ます。
■ 会話の録音:交際していることがわかる会話や、性的接触があったことがわかる音声
■ LINEのトーク、メール、通話履歴:愛情表現や親密な内容のやり取りや、原告に対する侮辱内容など
■ キスや抱き合っている写真:不貞行為まで行かないまでも、浮気と捉えられるような証拠写真
■ スケジュールツール:交際期間や、会っている頻度がわかるもの
これらの証拠をできる限り多く集め、交際期間の長さや深さ、与えられた精神的苦痛の大きさを証明することで慰謝料請求を認めさせます。
そのためには、徹底的な証拠収集が最も重要です。
パートナーの婚外恋愛を疑ったら…
以上のことをまとめると、パートナーの婚外恋愛を疑ったときには、まず下記のような流れで対応を考えましょう。
- 落ち着いて、状況を把握する
- 離婚を考える場合、相手に勘付かれるより先に(大事です!)プロに調査を依頼する
- 調査によって交際の証拠をできるだけ多く収集する
- 関係の修復をする、離婚をする、慰謝料請求をするなどの対応を考える
今後を考えるのは証拠収集のあとに
この流れがなぜ大事かというと、婚外恋愛にショックを受けてすぐにパートナーを問い詰めてしまったりすると、その後もし慰謝料請求をしたいと思ったとしても、証拠を掴むことが難しくなるからです。
パートナーに裏切られショックを受けて、すぐにでもなんとかしたい、相手に怒りをぶつけたい、と思う気持ちはわかりますが、そうすることで後から損を被るのは自分なのです。
まずは落ち着いて、相手がまだ気づいていないうちに調査を開始しましょう。
調査に関しても、スマホを見るなど自分でできることも多いと思うかもしれませんが、そのような怪しい行動をとって相手に勘付かれては証拠が取りづらくなります。
裁判で確実に使える証拠を取るためには、当事務所のような、プロの調査員に頼んでいただくことをおすすめします。
探偵社による不倫調査
浮気・不倫調査の費用相場は?
浮気調査にかかる調査費用の平均金額は、1時間1名あたり7,000円〜15,000円前後が相場となっています。
契約に応じて調査内容・金額が異なりますので、担当者と入念な打ち合わせを行ないましょう。
解決には調査結果の報告後が肝心
証拠を掴んだ後は、専門のカウンセラーが離婚問題が解決するまでのアフターサービスがあります。また、弁護士のご紹介も承っておりますのでお問合せください。
※なお、弁護士を紹介する際、私どもは法の定めにより、紹介料や斡旋料等の請求を禁じられているので、ご依頼者には無償で弁護士を紹介したことを付記しておきます。
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