結婚後に、夫婦関係にヒビが入り修復不可能になると、離婚を考えるようになります。
この記事では、発達障害の夫をもつ妻が離婚を考える事例について、その悩みと探偵調査を依頼する事例についてまとめました。
夫婦関係の悩みを解決するために、ぜひ参考にしていただき、何かあればお気軽にご相談ください。
発達障害に多いアスペルガー症候群とは
まずアスペルガー症候群についての理解を深めましょう。
アスペルガー症候群とは、発達障害の一つで、主に社会的なスキルやコミュニケーションにおいて困難を抱える状態です。
以下に、アスペルガー症候群に関する主な特徴や情報をまとめます。
定義と背景
アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム障害(ASD)に分類される神経発達障害の一部で、一般的には言語発達に遅れがなく、知的機能が正常または高い場合があります。
1944年、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーによって初めて記述されました。
主な特徴
- 他人との適切な関係構築の難しさ
- 興味の狭さと深さ
- 特定の動作や習慣的な反復行動
- 感覚の感受性異常
発達障害を理由に離婚できるか?
発達障害であるという事実だけでは離婚事由として認められにくいです。
しかし、発達障害に起因する言動の程度によっては、配偶者であるあなたにとって婚姻関係を継続できない正当な理由になる可能性があります。
まずは、民法上の離婚要件について概要を確認しましょう。
離婚事由の法的な要件
裁判で離婚をする場合,民法770条1項に定められた離婚要件にあてはまるかどうかが問題になります。
- 不貞行為(同条1号)
- 悪意の遺棄(同条2号)
- 3年以上の生死不明(同条3号)
- 回復の見込みのない重度の精神病(同条4号)
- その他婚姻を継続し難い重大な理由(同条5号)
発達障害の夫の言動について、離婚要件のどれかにあてはまることを立証する必要があります。
協議離婚が難しい場合
例えば、発達障害の夫と結婚した人の悩みに共通する事例として、以下のものがあります。
- 仕事が続かない
- モラハラ
- 約束を守れない
- 異常なこだわり
- 被害妄想
- キレやすい
- 鬱
- 繰り返す浮気
こういった言動が、エスカレートしたり、夫婦であっても到底受け入れることができない程度であったり、何度となく繰り返されていれば、当然夫婦関係を続けることは難しいでしょう。
それは、一方が我慢や忍耐を強いられることになり、自己犠牲の元でしか成立しない苦痛に満ちた夫婦生活になることでしょう。
「この人とはこれ以上やっていけない」と、相手に見切りをつけた後に待ち受けるのは、「離婚のための話し合い」でしょう。
証拠収集の必要性
意思疎通がむずかしい相手との離婚協議は、心身ともに消耗する壮絶な闘いの幕開けであるともいえます。
例えば、離婚協議がうまくいかない事例として、次のようなものがあります。
- 相手が離婚に応じない
- 逆上して話にならない
- 相手が自分の落ち度を認めない
- 理屈の通らない理由で逆に離婚慰謝料を請求された
このような事態に陥ることは容易に想定できるので、ここからあなたがすべきことは、主に次の二択です。
- 相手が離婚を認めざるを得ない状況を整える
- 第三者(調停や裁判など)から見ても離婚請求が正当であると認められる証拠を提出する
自分自身で被害状況や問題行動の記録などの証拠収集ができそうか、検討しましょう。
自分で証拠収集ができそうであれば、その証拠を元に自分で交渉するか、弁護士を雇って交渉するかに進みます。
しかし、自分では証拠収集が難しいケースは少なくありません。
そういった場合、探偵調査を依頼する必要性が出てきます。
離婚前調査のご案内
ご依頼者から事情をお話しいただき、どのような情報収集や証拠が必要か、調査プランを作成していくことになります。
目的達成のためにかかる時間や経費を算出し、お見積もりをご提示させていただきます。
相手に知られることなく、合法的かつ確実に調査を行ないますのでご安心ください。
注意点
離婚を前提に調査を行なう場合には、調査することをほのめかしたり警戒心をもたせたりする言動は絶対にしないでください。
相手の警戒心が出てきた場合、証拠収集が難航する可能性があります。
秘密厳守で調査を進めるためには、ご依頼者の協力も必要不可欠となります。
発達障害の夫に関する離婚相談窓口
スムーズな協議離婚とはちがい、今回のような事例においては、離婚に時間、体力、気力のすべてを消耗する長期戦になります。
相談できるパートナーをお探しの方、法的手続きにも対応した証拠収集を行ないたい方、ぜひ無料相談をご利用いただき、お問い合わせください。
ご連絡お待ちしております。
執筆者:波多野 里奈2024年6月21日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。