近年、保険金の不正請求問題が社会的な問題としてクローズアップされています。
中でも、「詐病」による不正請求は、保険会社にとって大きな損失をもたらし、保険料の不当な上昇を引き起こしています。
- 「なにかおかしい…」
- 「この人短期間に何度も申請している…」
- 「詳しく調べる必要がある」
本記事では、詐病を疑うきっかけとなる兆候と、事実確認のための探偵による行動調査のプロセスについて解説し、実際の解決事例を紹介します。
執筆者:波多野 里奈2024年3月28日
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
詐病を疑うきっかけ
詐病の疑いを持つ最初のきっかけは、以下のような兆候から生じることが一般的です。
- 過去の申請歴:同一人物による過去の多数の保険金請求
- 医師の診断書:診断内容が曖昧であったり、特定の医師からのみ発行される診断書
- 生活パターン:社会的活動や職業活動に矛盾する生活パターン
- 目撃情報:近隣住民や同僚からの異常な活動に関する報告
これらの兆候は、保険会社が詐病の疑いを抱くきっかけとなり得ます。
行動調査のプロセス
詐病の疑いが持たれた場合、保険会社は通常、専門の探偵や調査会社に行動調査を依頼します。
調査プロセスは以下のように進められます。
- 事前調査:対象者の生活習慣、社会的関係、過去の保険金請求の履歴などを収集。
- 現場調査:対象者の日常生活、活動範囲、社会的交流を観察し、写真や動画で記録。
- 証拠収集:医療機関の訪問記録、薬局での処方箋交付記録など、関連する証拠を収集。
- 分析と報告:収集した情報と証拠をもとに、詐病の有無を分析し、保険会社に報告。
対象者が海外にいる場合
海外現地の申請者の不正調査には非常にコストがかかります。
対象者が海外にいる場合、現地で実績のある探偵社を見つけることは難しいものです。
ファミリー調査事務所では、世界各国の調査期間とのネットワークがありますのでお任せください。
保険金不正請求・受給調査について
保険金の不正請求は、保険会社にとって不利益をもたらします。
当事務所では、対象者に関する事前情報をもとに、対象者が詐病であるかどうかを行動調査などによって事実確認を行い、報告書を提出いたします。
この調査結果をもとに、保険会社は詐病の疑いについて事実関係を正確に把握することができます。
- 対象者の自宅の出入り監視
- 対象者が受診する日の病院やクリニックの出入り監視
- 対象者の普段の行動監視
- 周囲への聞き込み
- 対象者のSNSチェック
- 証拠収集と調査報告書作成
過去の事例では、「受診時間にクリニックに現れなかった」、「クリニックの特定のドクターが不正請求に協力していた」などのケースがありました。
解決事例
休業補償保険金の不正受給調査のケース
調査レポート
詳細な行動調査の結果、対象者が定期的にジムに通い、重いウェイトトレーニングを行っている様子が確認されました。
さらに、地元のスポーツイベントに参加している写真がSNSに投稿されていたことも発覚しました。
これらの証拠をもとに、保険会社は男性に対して休業補償保険金の支払いを停止しました。
その後、男性は不正請求を認め、既に受け取った保険金を返還することとなりました。
この事例では、探偵による行動調査が詐病を立証する決定的な役割を果たしました。
保険金不正請求・受給に関する相談窓口
本記事で紹介したような探偵による行動調査は、詐病の疑いを解明し、保険金の不正請求を防ぐための有効な手段です。
保険会社は、不正請求の疑いがある場合、迅速かつ慎重に行動を起こし、不正行為を未然に防ぐための体制を整えることが求められます。
同時に、探偵や調査会社との連携を強化し、不正請求の防止に努めることが、信頼される保険業務の実施には不可欠です。
海外からの依頼も承っております。
法人専門の調査スタッフが在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。
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