「滋賀県迷惑防止条例完全ガイド」つきまとい被害への対応と予防策

第3条 卑わいな行為の禁止

定義として恋愛感情等に起因するものがストーカーとなりますが、そのような感情的な動機がなくとも迷惑な行為をすれば条例違反となります。

第4条 つきまとい行為等の禁止

新しい条例では、人を不安にさせるようなうろつき行為が禁止されています。

これには、繰り返し特定の人の家の近くを無意味に歩き回ることが含まれます。

SNSやブログへの繰り返し行為

FAXやメールでの連続した送信に加え、SNSでのメッセージの繰り返し送信やブログへの連続したコメントなど、拒否された後も続ける行為も禁止されます。

特に正当な理由なく、以下のような行為を何度も行うことは許されません。

ご自身の解釈としてストーカー被害とは言えないと判断されるのではなく、被害にあっていると感じれば、直ちに警察や我々にご相談をください。

「迷惑防止条例」と「ストーカー規制法」の区別

「つきまとい」という行為は一般的に「常に近くにいる」「追いかけるように行動する」といった意味で捉えられます。

しかし、法的な観点から見ると、この行為は特定の感情、例えば「恨みやねたみ」、「恋愛感情」を満たす目的で行われる場合に限って、罰せられます。

刑罰が適用される「つきまとい」は、単に身体的な距離が近いというだけでなく、尾行や待ち伏せ、道をふさぐなどの行為も含まれます。

「迷惑防止条例」では、つきまとい行為が「特定の相手に対する恨みやねたみなど、悪意に基づく」場合に罰せられます。

また、「ストーカー規制法」は、恋愛に起因するつきまといを規制します。

つまり、行為の背後にある感情によって、適用される法律が「迷惑防止条例」か「ストーカー規制法」かが変わるのです。

つきまといに関するその他の罰則と対処法

ストーカー規制法は、「つきまとい」を尾行や待ち伏せだけでなく、自宅や職場への押し掛けや無言電話、執拗なメッセージ送信など、多くの行為を含んでいます。

繰り返し行われるこのような行為は「ストーカー行為」と呼ばれ、罰則の対象になります。

また、警察や公安委員会からの警告や禁止命令を無視した場合も、罰せられることがあります。

つきまとい行為が脅迫に当たる言動を含む場合、脅迫罪として別途罰せられる可能性があります。

無断で相手の住居に入った場合は、住居侵入罪が適用されます。

一回きりのつきまといでも、それが軽犯罪法に違反する場合は処罰されます。

さらに、脅迫罪や住居侵入罪など、他の罪に該当する行為が重なった場合は「併合罪」として扱われ、刑罰が厳しくなる可能性があります。