インターネット技術が発達したことにより、ネット回線を通して世界中の人々と通信できるオンラインゲームが人気を集めています。
ある調査によると、2023年の日本国内のオンラインゲーム人口は約2,300万人とも報告されており、実に日本国民のおよそ20%がオンラインゲームで遊んでいることになります。
今までオンラインゲームはパソコンでしか遊べないものでしたが、パソコンの普及や家庭用ゲーム機がオンライン通信に対応したことで人口が一気に爆発したものと見受けられるでしょう。
最近ではスマートフォンのアプリゲームでもオンライン通信が可能になっており、オンラインゲームがより一層身近なものになって来ています。
しかし、インターネットを通じて見ず知らずの人と通信することは特有のトラブルを産む原因となってしまう上に、小さな子どもであっても大人からもたらされる犯罪被害を受ける可能性が存在してしまいます。
オンラインゲームを介することで、犯罪被害を受けるリスクが高まってしまってはいけません。
この記事ではオンラインゲームで巻き込まれる可能性のあるトラブルの一例や、対処方法を探偵目線から解説していきます。
目次
ニュース概要
オンラインゲームを通じて犯罪に巻き込まれた17歳以下の子どもは、2023年、89人いたことが、警察庁への取材でわかりました。そのうち、きっかけとなったオンラインゲームは、多い順に「荒野行動」が37人、「第五人格」が13人、「フォートナイト」が13人だったということです。
また、89人のうち主にわいせつ目的などで誘拐事件に巻き込まれた子どもは、7人いたということです。内訳は「荒野行動」が4人、「フォートナイト」が1人、「マインクラフト」が1人、「人狼ゲーム」が1人でした。
捜査幹部は「ほとんどのオンラインゲームではボイスチャットやメッセージ機能があり、不特定かつ匿名の人間とやりとりできてしまうため危険性が高い」と話します。
また、協力してゲームをプレイすることで見知らぬ人に仲間意識を持ってしまうケースや、ゲームがうまい人に憧れを抱いてしまい、その気持ちを悪用されるケース、高価なアイテムをあげるなどの甘い言葉にだまされ言うことに従ってしまうケースがみられ、警察庁は注意を呼びかけています。
引用元:オンラインゲームきっかけに子どもが犯罪に巻き込まれるケースに警鐘 連れ去られミャンマーで「かけ子」をさせられた事例も 警察庁(2025年2月19日掲載)|日テレNEWS NNN
オンラインゲーム経由でトラブルに巻き込まれる理由
そもそも、なぜオンラインゲームを通してトラブルに巻き込まれてしまうのでしょうか。
オンラインゲームで人とつながることが容易になった反面、さまざまなリスクが表面化してきています。
まずは、オンラインゲームが持つリスクを正しく知ることがトラブル対策のためには必要です。
ボイスチャット・メッセージ機能による連絡の容易化
現在、多くのオンラインゲームには文章で相手とやり取りできるメッセージ機能や、電話のように音声で会話できるボイスチャット機能が備わっています。
このような形でコミュニケーションを取ることでゲームプレイ時に連携を取ることができ、遊びの可能性がさらに広がるメリットがあります。
また、仲良くなった人と連絡を重ねることで友人になったり、恋人同士の関係にまで発展する場合もあります。
しかし、やり取りが容易に取れるようになったものの、顔が見えない相手に対して心ない言葉を浴びせたりする人がいるのも事実です。
ゲーム内でのミスをいき過ぎた言葉で叱責したり、嫌がらせのような内容の文章やメッセージを送りつけることもあります。
このような被害を受けて不愉快な思いをしてしまう人も多いですが、大概はただの一過性の嫌がらせ行為で終わるため、無視するだけで十分対処できる場合が大半です。
もししつこい相手であればブロックすることで、もうゲーム内で関わることはなくなります。
逆に、メッセージ・ボイスチャットによって綿密なコミュニケーションを取ることで生まれた関係がトラブルの原因にもなります。
オンラインゲームで起きるトラブル事例
では、実際にオンラインゲームを通してどのようなトラブルが発生するのでしょうか。
その種類は多岐に渡るため、対策するためには幅広い被害の可能性を認識しておく必要があります。
不正アクセスによるクレジットカード不正利用
オンラインでやり取りしていた相手に自分のアカウント情報を教えてしまい、アカウントの乗っ取りだけでなく登録していた個人情報まで知られてしまうケースがあります。
特に重要なのはクレジットカード情報で、カード番号などを知られてしまえば不正利用の被害を受けることになるでしょう。
オンラインゲームではゲーム内で使用するアイテムを実際のお金を払って購入する「課金」が普及しており、購入のためにはクレジットカードを使用します。
そのため、アカウント情報を知られてしまうことでクレジットカード情報を抜き取られ、身に覚えがない請求内容が届いてしまうでしょう。
こうした被害は小中学生といった子どもが受けることが多く、やり取りする相手のことを信じ込んでアカウント情報を教えてしまい、登録に使用した親のクレジットカードが不正利用されることがあります。
被害を避けるためには、アカウント管理の重要性について子どもにしっかり伝えておくことが重要です。
個人情報の特定
ボイスチャットでやり取りする中で、遊ぶ人の声だけでなく周囲の話し声や物音まで入ってしまうことがあります。
この漏れ聞こえてきた音声を通じて、個人の属性や居住地を推測して個人情報を特定しようとする人も中にはいます。
例えば駅の中でボイスチャットをしていた時に電車の発着アナウンスで駅名が言われた際に、それがボイスチャットに乗ってしまうと現在地を特定されてしまいます。
また、家の物音がボイスチャットに乗ってしまうと家庭環境を探られてしまうことになるでしょう。
これも子どもが大人とやり取りしている中で、聞こえた音をきっかけに口車に乗せられて個人情報を話してしまう危険性があります。
犯罪行為への加担
近年問題となっている、高収入をダシに犯罪行為に加担させられる「闇バイト」への勧誘がオンラインゲーム上で行なわれることもあります。
闇バイトに誘おうとする人は、まずはまるで普通に仲の良い友達のような感覚でターゲットに近付き、言葉巧みに信頼感を植え付けさせて、闇バイトへの勧誘を行ないます。
オンラインゲーム経由で闇バイトに勧誘されたことで、海外の犯罪組織と合流するために他国に向かった実際の事例も存在します。
このような被害を受けるのは生活に余裕がなかったり、家庭環境が良くない若者が受けることが多いです。
オンラインゲームのトラブルへの対策
もしオンラインゲームに関するトラブルに巻き込まれた場合や、未然に防ぎたい時にはどのような対策を取ればいいのでしょうか。
場合によっては警察でも対処が難しいトラブルになることもあるため、そのような場合の対処法をご紹介します。
機能制限をかける
オンラインゲームなどで子どもに触って欲しくない機能がある場合は、機能の使用を制限できる「ペアレンタルコントロール」を活用しましょう。
ペアレンタルコントロールによって、子どもの使うスマホやタブレットにWebサイトのアクセス制限やアプリの利用制限、ゲームの時間制限などをかけることが可能です。
これにより、子どもがオンラインゲームを通して余計な接触を取れなくなる上に、個人情報に関わる機能にアクセスできなくなり、トラブルの被害を未然に防げます。
探偵にトラブル解決を依頼する
オンラインゲーム経由で起きたトラブルは軽犯罪の類に入るものが多い上に、犯罪行為にもならないものもあるため、警察に被害を訴えても積極的に動いてくれない場合がほとんどです。
このような被害を解決するためには、探偵など調査のプロに依頼して被害の実態や加害者の特徴を調べ上げることが必要になります。
探偵なら個人間のトラブルであっても解決に向けて動くことができ、望む結果が得られるまで全力で調査に取り組みます。
オンラインゲーム経由のトラブルにお困りの際には、一度探偵事務所にまで相談してみましょう。
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オンラインゲームは楽しい反面、詐欺・ストーカー・誹謗中傷・金銭トラブルなどの被害も発生しています。
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オンラインの問題も、探偵の専門調査で証拠を確保し、安全な解決へ導きます。

執筆/監修者:山内 和也2025年3月7日
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。
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